食料の95%は土が育んでいるもの。作物を育てる土をこれ以上減らさないで増やしたい‼ 食糧危機を防ぐために20年間研究する学者の思い。

粘土が少ない土は腐植を吸着しにくい

2019年12月28日(土)、森林総合研究所主任研究員藤井一至(かずみち)さんに密着した番組「密着!魂の研究者24時」がBS朝日で放送されていました。

その時は、遠い将来のノーベル賞候補になるかもということで、番組が藤井さんに1週間密着していました。

藤井さんはさらに、2020年1月15日(水)NHKの「又吉直樹のヘウレーカ!」でも”ノー “土” ノー ライフ!?”にも出演されており、月や火星など生き物がいないところには腐植がないので、砂はあるが土はなく、「土は他の天体にはない地球の特産品」と語ってます。

火星には土は存在しない

出典:NHK

実は、世界的に分類されてる12種類の土を現地で調査したのは世界で藤井さんだけということ。

そして、日本には黒ぼく土、未熟土、若手土壌の3種類しかないことを考えると、藤井さんは土の向こうにある世界の人類の少食料問題を見据えてるのです。

土の大事さをもっと知って、感じてほしいと藤井さん。この2番組をまとめてみます。
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私たちの食糧の95%は土が育んでいるということは、土の養分が人を生かしている

土とは? 作物が育ちやすい土とは?

土の定義

実は土には定義があります。

土とは

出典:BS朝日

土は、砂と粘土、腐葉土と呼ばれる動植物の死骸などを含んだものでできており、この3つのうち一つでもかければ土とは言えないのです。

チェルノーゼム

出典:BS朝日

岩が細かくなって、植物が生え、死んだものが混ざって、黒い土になります。大事なことですが、土はやがて海の底にたまって、また岩に戻るということが数億年スケールで行われています。

作物が育ちやすい土

世界で最も作物の栽培に適していると言われている土はハンガリーやウクライナにあるチェルノーゼムという土で栄養素が豊富な腐葉土が多く含まれ、作物が育ちやすい中性の土です。

しかし、水分が足りないのでパーフェクトな土ではないということです。

戦後ごろの世界の土壌類

出典:BS朝日

日本の黒い土(黒ぼく土)は日本の土壌の約30%を占めるが、世界では1%にも満たないのです。戦前は世界の土の分類に入ってなく、戦後アメリカ人はこの黒い土を見て非常に驚いたということです。

現在の世界の土壌類

出典:BS朝日

その後、黒ぼく土と永久凍土の2種類が追加されました。

上記動画で吉村崇さんが3種類の土について説明してくださってます。

チェルノーゼム:「土の皇帝」と言われるほど肥沃な土で、世界有数の穀倉地帯をおりなし、私たちが口にする小麦の多くをはぐくんでいます。東ヨーロッパや北米などに分布。

泥炭土:植物が分解されずに堆積した土で、数千万もすれば石炭になり、電気の燃料や火薬の元となります。カナダや北欧などの湿地帯に分布し、世界の陸地面積の1%程度しかありません。

オキシソル:極度の風化で、土に残ったアルミニウムや鉄サビ粘土の塊でその成分が残ったため赤く、化石はスマホぼボディに使われています。 ブラジルや中央アフリカに分布しています。

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土はやせ細るので、そのやせ細った土を肥沃にもどす

同じ畑で同じ作物を育て続けると、土に含まれる窒素やリン酸など主要な養分が減り続けます。作物が育つためにこれらの養分は欠かせないため、作物が育たなくなる状態になっていることを土がやせ細っているといいます。

藤井さんは京都大学に在学中の2004年からインドネシアのボルネオ島の土を研究しはじめました。

ボルネオ島では新たな畑をつくるべく森林伐採が進んでいたのです。

藤井さんはこの15年インドネシア各地を調べ、落ち葉で肥料づくりでの土壌改良と香木の植林を提案してきたのです。

落ち葉で肥料づくり

出典:NHK

落ち葉での肥料づくり、具体的には、隣に生えてるアカシアの木には窒素が、アリが守ってくれる植物にはリン酸の養分が多いので、畑に入れて(葉っぱを燃やす)やることで肥沃な土の畑に戻るのです。

農家が戻ってくることができるようになりましたが…

香木で稼ぎながら土を改良できて、一石二鳥と思えたのですが、香木が育つまで待てなかったボルネオ島の住民はもっとお金が欲しくなってしまって、深く土を掘り、石炭を売ることに。そうすると、土はなにも育たない土地になってしまうことに。

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人間の欲望が土を振り回す

紫が肥沃な土地で白に近づけば不毛な土という分布ですが、インドや中国、北アメリカなどが肥沃な土地が多いことがわかりますが、大半が不毛な土の土地なのです。

陸地の土が肥沃から不毛までの分布図

出典:NHK

2020年地球上の人口は77億人、2050年には100億人を超える見込みなので、世界的な土の争奪戦、グローバルランドラッシュが起きています。

インドや中国など人口増加が著しい国が、ウクライナなどの肥沃な土を買い占めています。

買い占められた土地で、もっと肥沃で作物が育つ土にするために水を水が地下からくみ上げ撒くのですが、その地下水が水に含まれた塩が地表にたまって、逆に作物が育たない土になっていってます。

この塩害被害で毎年年間150万ヘクタール(岩手県ぐらい広さ)の土が捨てられているのです。
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最後に

藤井さん「森林などの大事なものを切り捨て、農地を作る一方で、守っておけばよかった肥沃な土が失われています。」「わたしは土は大事だとよく言っていて、みなさんなんとなくわかっているけど、土離れしている現実があって、そういう現実にわたしは結構、無力感を感じることがある」と。

この2番組を見たわたしは、藤井さんみたいねすばらしい理想をもった方に無力感を感じさせたくない気持ちになり、微力ながら、藤井さんの話されたことを記事にさせて頂きました。
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CY

1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK