シロアリは世界最多で24京匹。家を食い荒らす悪いイメージだったけど、今は長寿昆虫として生態を含め何を食べてるか世界の研究対象に‼

アリ塚

2020年2月1日のNHK Eテレ「サイエンスZERO」では”世界最多!スーパー長寿!ミラクル昆虫 驚きの生態”で、2019年12月7日に日本未来科学館で公演された”発見!奇妙な生き物たちの生態”の内容が放送されてました。

昆虫の寿命

出典:NHK

突然、昆虫の寿命クイズが。カブトムシ、アブラゼミ、モンシロチョウの中で一番長生きなのは?

アブラゼミの寿命がおよそ7年で一番長いのです。成虫の期間は数週間ほどと短いのですが、土の中で幼虫として過ごす時間がとても長いのです。

モンシロチョウの寿命は1~2ヶ月で成虫の期間は10日間ほどと言われています。

カブトムシの寿命はおよそ1年、成虫の期間は長いのですがセミよりも短命。

ということでしたので、セミが長寿だということで、研究されている結果などがあるかと思いきや、今回はシロアリ‼

実は50年も生きるのです。

こじるりさんが「10年も生きられたら困るんだけど」、50年も生きると聞いて「勘弁してくれよ~」とおっしゃってたようにシロアリには悪いイメージが。

しかし、今はそのイメージと逆の流れが。

世界中の研究者の注目の的なのです。
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シロアリの生態

シロアリは地球一多く存在する昆虫!

1億5千年前に初めて地球上で社会生活をはじめた生き物で、人間の大先輩なのです。

シロアリの数

出典:NHK

アリは地球上に1京匹いますが、シロアリはもっとなんです。24京匹もいるんです!(※万→億→兆→京)世界で最も

アリはハチに近い生き物ですが、シロアリはアリの仲間ではないのです。

シロアリは木が大好物で、木の成分のセルロースを栄養源にしていますので、食べ物に困ることはなく、24京匹に増えることができたのです。

また、倒木などを分解して土に返すという生態系に重要な役割を果たしています。

50年以上長生きするのは王

50年以上生きるのは日本に暮らすヤマトシロアリです。

しかし、全てのヤマトシロアリが50年生きするわけではありません。

シロアリは役割によって寿命が違う

出典:NHK

シロアリは役割によって寿命が違うのですが、女王ではなく、王が50年以上生きるのです。

昆虫の平均寿命は2ヶ月ぐらいなんだそうです。そう考えると、シロアリって、すごい。

さらに驚くことが。女王の寿命は25年となってますが、ある意味死なないということ。

女王は単独で卵を産むことができます。単独で産んだ卵から生まれた子は王の遺伝子が全く入ってない女王の遺伝子そのものをもつのです。つまり、それは分身がたくさん作れるということです。

女王が死んでしまっても分身が女王となり、代替わりしながらずっと生き続けることになるということなのです。

このことは巣を劣化させないということにつながってます。

分身は多い場合は600匹を超えるそうです。
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シロアリの王はなぜ長生き?

一番低酸素の場所で過ごしているのが王。酸素を使わずにエネルギーを生み出すような代謝の方法を使い、活性酸素で細胞を傷つけるリスクが小さくなっていることが長寿であることの理由の一つです。

低酸素部屋

出典:NHK

王は木を食べれないのです。働きアリの唾液腺で生産されて吐き戻して作られている時別な秘密の超パーワーフード、ロイヤルフードと呼ばれてるものを口移しでもらっているのです。

働きアリが王にスーパーパワーフードを口移しで渡している

出典:NHK

残念なことですが、特許の関係で、今は秘密なのです。

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シロアリは究極の助け合わない生物

栄養の吸収機能は分解機能より前にあるから

シロアリは一匹だけでは、木を自分で消化できないので、栄養をとるためには仲間が必要なんです。

まずは、木の成分、セルロースは簡単に分解できないので、体の中に分解する微生物を飼って分解してもらっているんですが、腸の一番後ろです。

セルロースを分解できる微生物がいるのはシロアリの一番後ろ

出典:NHK

実は、シロアリは中腸で栄養を吸収するので、分解したものを吸収できないのです。

シロアリは中腸で吸収

出典:NHK

では、どうしているかというと、仲間のお尻から出てきた(分解された)ものを、食べて、中腸で吸収して栄養にしているのです。

シロアリを仲間のお尻から出したものを自分の栄養にする

出典:NHK

逆に言うと、助け合いがないと仲間がいないと生きていけないのです。

さらに、逆に言うと、仲間がいなかったらセルロースを分解する微生物と栄養を吸収する腸の場所が入れ替わるような進化があったかもしれません。

その場合は、今の24京匹にも増えてなかったでしょうけど。

シロアリは迷路を間違わないで正しく進める

シロアリは前に進んだ仲間の報告で迷路を間違えないようにゴールまでたどり着くことができるのです。

群知能というものらしいです。

そういえば、単細胞生物のフィザルム・ポリセファルムも迷路を間違えなかったのですが、同じことだと思いました。詳しくは「フィザルム・ポリセファルム(モジホコリ)の実験で、単細胞生物粘菌は脳がなくても知能があることを証明!多分野での研究に影響‼」で読んでみてください。

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最後に

京都大学大学院農学研究科教授松浦健二さんが、すばらしいことをおっしゃってました。

シロアリやアリの世界では「そうであること」=「そうであるべきこと」なんです。働きアリで生まれてきて、働きアリであることを問うということはないことなのです。

わたしたち人間は、生物的欲求として「そうである」と「そうであるべきこと」との間には、考えるということをするから、大きな乖離がありますよね。

わたしたちが持った情報の伝搬のルートというのは、決して遺伝子のアルゴリズムだけの説明できるものではなく、遺伝子ではない情報の伝達ルートを持ってしまった、言葉をもったことで、空間も超え、時間も超えて伝達が可能になったことの方が、人間の大きなパワーを生み出しています。

科学というものは半分以上は哲学と思っていて、学問との間には境界はなく、生き物を知るということは、すなわち、わたしたちって何なのかを知ることと、常に一体と思っています。

確かにそうですよね。

最近、動物や昆虫、植物の記事を書いてるだけでもそう思っていたところで、とても納得でした。

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ABOUTこの記事をかいた人

CY

1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK