不寛容社会の怒りに又吉直樹がかっこいい!「こぶしを握ってるから怒るというのは本来の怒りと違うのでは」と。

又吉さん、謝罪中

2019年10月2日(水)22時、NHK 「又吉直樹のヘウレーカ!」のテーマは”この“怒り”をおさめるには?”で、名古屋大学で比較認知科学を研究されている川合伸幸教授が解説で出演されておりました。

以前、田村淳さんがMCされていた「ろんぶ~ん」の最終回でご自分の論文を紹介で出演されていた川合先生は教授らしくない方でとてもおもしろかったので、記憶に残ってました。

先生がおもしろいところは、相手の怒りに油を注ぐ話し方を冷静にやられますし、逆に怒りを収める謝罪も冷静にできる方だからです。(その研究をしてるのだから当然と言えばとうぜんなのですが)

今回の放送でも、暑い中わざわざ名古屋まで来て、漫才を学生にボロクソに言われる実験に協力してくれた又吉さんの後輩芸人・井下好井の怒りを又吉さんが収めようとしているのを途中で口出しして、わざと怒らせることを。結構吹き出して笑っちゃいましたwww

しかし、番組の最後にそのおもしろいシーンと怒りの収め方の論理をも凌駕する又吉さんのかっこいい話が!紹介します。
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身体が脳をだますことで怒りが収まりやすくなる

怒りで体はどうなるの?

怒り喚起実験とその結果

怒ってる人の体の中で何が起こっているかを実験。

被験者は又吉さんの後輩芸人の井下好井のお二人です、実験の内容は全く何も知らせていません

まず、別室で学生が見ている状況で、お二人に漫才をやってもらいました。

漫才が終わった後に、お二人の体に心拍数や汗の量を測る装置、頭に脳波計を付けてもらい測定開始。

目の前のモニタに漫才を見た学生の感想言っている姿を映し、乾燥を聞いているときの二人の体の変化を測定しました。

その学生にはわざと「おもしろくなかった」「井下好井、全然知らない」「ネタも正直よくわからなかった」「もうちょっと、お笑いの勉強頑張ってほしいかな」など侮辱する言葉の仕込みカンペを読ませてます。

当然、お二人とも怒りモードに。

怒り喚起実験で怒る井下と吉井

出典:NHK

井下好井の漫才に対する学生の感想をきく前と後の二人の脳波は均衡・右優位から左優位に、発汗の測定値を見たところ上がってました。

脳波、怒ってる時は左側が強くなります。パンダの赤ちゃんなどを見ても同じで、近づきたいと思ったら、左が強くなるということ。逆に、怖いから離れたいという時には右側が強くなるのです。

発汗、数値があがっており神経が高ぶっていたことがわかります。

井下好井の漫才に対する学生の感想をきく前と後の二人の体の変化

出典:NHK

しかし、心拍数が下がっていたのは想定外でした。怒りをおぼえると一般的には上がるのですが…

実験の様子は上記動画でみれます。

怒りで脳や体が反応するのはなぜ?

実際、川合先生チームが48人に行った実験は侮辱されると、脳波は左優位になり、発汗、心拍数の数値が上がった結果が得られてます。

怒り喚起実験による体の反応

出典:NHK

どうして、そのような変化が起こるかと言うと、動物的な反応で、心臓が速く動いて、神経が高ぶるのは相手に攻撃しようとする準備状態です。

血液を体の筋肉にたくさん送り、神経も準備ができ、いつでもたたける、攻撃できる状態になっているということなのです。

又吉さん謝罪

簡単な謝罪は怒りの不快感を取り除くことはできない

川合先生の持論ということですが、謝っている行為は相手のためでなく、相手が攻撃できないようにするために、自分のために謝ってるのです。

謝罪で不快感は取り除けない

出典:NHK

簡単な謝罪は怒りの中の攻撃性だけを取り除いており、不快感は取り除けないという結果がでています。

「謝罪は謝ればいいというもんじゃなく、踏んじゃいけない地雷と入れておいた方がいいことがあるのです」と川合先生。

謝罪のOK要素とNG要素

謝罪のOK要素とNG要素は、以前「ろんぶ~ん」の記事「謝罪で相手の怒りの全て抑えるわけではない。科学的根拠を基にした謝罪法を知っておこう!」をアップしてますので、ご覧ください。

井下好井が又吉さんに先日の実験に関する謝罪を求めて乱入してきてます。

又吉さん、謝罪中

出典:NHK

又吉さんが上手に謝罪して、井下好井の怒りが収めようとしているのを、途中で川合先生がわざと怒らせることを口出しして、てんわやんわにwww

そのおもしろい動画と謝罪のOK要素、NG要素については上記画像をご覧ください。

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怒りを抑える方法の一つは脳を体がだませばいい

体の姿勢を変えることによって、脳をだますのです。

先ほどは怒っていると体に色んな反応が出るということを話しましたが、逆に体の状態も脳がみていて、体を前に倒すと脳は攻撃しようとしている状態かもと判断しますが、反対に横になったり、後ろに寄りかかったりすると脳は怒っている状態じゃないと判断するのです。

ハンモックで寝ていたりすると起こりにくくなるのです。

体の影響を受ける認知

出典:NHK

これは脳が体の姿勢にだまされるから。体の影響を受ける認知という考え方なのです。

体は右なら左、左なら右と反対側の脳とつながってるので、左手を握ると怒りが少しやわらぐことになります。
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なぜ怒りが必要なのか?

怒ることが必要なことはあります。

又吉さん「自分や自分の周りに危険が及んでいたり、いい環境じゃないということに対して全部受け入れていくと、自分が生きていくのが結構大変になりますよね」「どっかで主張せなあかんくて、どっかではちゃんと怒ってるんだぞという」と

川合先生「怒りの根源にあるのは縄張りを守るためという考えがあります」

自分の命・プライド、家族、周りの人・モノ、社会のルール、秩序など、縄張りを守るために怒ることは必要なのかもしれません。

縄張りとは

出典:NHK

本当に縄張り、大切なものを守るために怒っているのでしょうか?

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最後に

又吉さんが最後にされた”自分に関係ないはずの怒りって本来の怒りというものとは違うのではないか”の話が腑に落ちましたので、最後に。


又吉さん「僕も含めてですけど、みんな自覚できてないですよね」「なぜ、自分が怒っているのかというのを」

又吉さん「例えば、ワイドショーとかで、有名人の不倫の問題が持ち上がった時に、すごい怒ったりするときがあるじゃないですか」「でも、関係ないじゃないですか」「要するに、それを許すと、ルールがだんだん曖昧になってきて、自分も不倫されるリスクが高まるから、それに恐怖を感じて起こってる人も多分いますよね?」

川合先生「そうですね」

又吉さん「だから、理由なくみんな怒っているのは、自分の環境とかを守る、自分が不倫の被害に合わないようにみたいとかもあると思うんですけど」「一方で、こぶしを握ると切れやすくなりますって、肉体が先導して怒り引き起こしてるのと一緒で」「有名人が不倫しましたとか、だれだれがウソついてましたという報道がこぶしを握てっる状態になってて」「みんなが合図でたからとりあえず切れようとなってて」

川合先生「なんか、そんなつもりじゃなかったんだけど、こぶしを振り上げっちゃった」

又吉さん「そうなってのが、もうちょっと、全体のシステムというか」「『どうやったっけ?』『だから、自分って怒るんやったんけ?』とかを、もう少しみんなで話し合って決めといた方がいいですね」

川合先生「『そこ怒っていいタイミング』だとか、『君は怒っていいけど、君は怒ってはいけない』とかはちゃんと、わかっておかなくてはダメですね」

又吉さん「だから、こぶしにぎったから切れるんじゃなくて、切れるべきとこやから切れる、怒るという風になった方が、怒りとの付き合い方としてその方がいいなと僕は思うんですけどね」


又吉さん、その考え方、かっこいいです。

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CY

1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK