脳のある部分の活性化を抑えればギャンブル依存を抑える可能性を示した実験がおもしろい

ギャンブル

2018年11月29日(木)の「ろんぶ~ん」は”ギャンブルと運”がテーマでした。

一般的に言われるギャンブルとはパチンコ、スロット、競馬、競艇、競輪、宝くじなど。しかし、それ以外にも生きていく中でギャンブルすることはあります。
科学的に、経験的にあり得ない判断をすることもありますよね。

極端なことを言うと、体調が悪いのは明白なのに病院に行かないという判断をするのも一種のギャンブルのように思います。

錯視について研究されてる先生が、脳が瞬間的に判断できないときには自分に都合のいい判断をしているとおっしゃてましたが、その判断が一種のギャンブルかもしれない。

今回の放送では脳のある部分がギャンブルをしたがるかを解き明かした実験がすごくおもしろかったので紹介します。
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島皮質前部の不活性化によるリスク選択行動の減少

脳のどこの部位がギャンブル選択をさせてるのか?

この論文の著者は東北大学名誉教脳科学者授飯島敏夫さん。

飯島教授は高次脳機能(記憶・学習・意思決定・思考・感情)の中の意思決定に強い関心をもっており、その意思決定のメカニズムを解き明かすための最適な題材がギャンブルでした。

脳機能

出典:NHK

で、どういう実験をしたのかの前に、1つ質問を。

もし、お金に困っているとき1年間仕事をするなら、①毎月確実に20万円もらえる仕事、それとも②2分の1の確率で月に40万円もらえる仕事のどちらを選びますか?

ゲストと俳優でプロ雀士の萩原聖人とMCの淳さんは②を選択しました。

ギャンブル脳かどうか調べるための質問

出典:NHK

こちらは人間への質問ですが、飯島教授は同じようなことをネズミに問いかける実験をして、

リスクはあるが上手い話が来たとき脳のどこが”行け”(ギャンブをさせる)と叫ぶのか調べることができたのです。

ネズミにギャンブルをさせてとった実験結果

喉が乾いたネズミを実験装置に入れます。

ネズミにギャンブルさせる実験

出典:NHK

実験装置にはレバーが2つあり、1つは押せば必ず100%の確率で水が2滴出てくるレバー、もう一つは押せば50%の確率で水が4滴出てくるレバー(ギャンブル要素のある方)、ネズミはどちらのレバーを多く選択するのでしょうか?

ネズミの実験結果

出典:NHK

結果、100%の確率で水が2滴出てくるレバーは18回に対し、50%の確率で水が4滴出てくるレバーを82回選択したのです。

その後、様々なネズミで実験を繰り返した結果、平均値は65回。おそそ3分の2の割合でギャンブル要素のあるレバーを選択したのです。

ギャンブルをするときの脳内にいくつか活性化する部分があることは知られていました。

そこで飯島教授はネズミの脳に投薬して、一時的に島皮質の働きを抑えてみたところ、ギャンブル要素のあるレバーの選択率が下がったのです。

ネズミの脳の島皮質に薬剤投薬後の選択率結果

出典:NHK

ということで、脳の島皮質がリスクはあるが上手い話が来たとき”行け”と言ってるということに至ったのです。

島皮質と前頭眼窩野

出典:NHK

ネズミをしつける過程がすごい

実は、簡単に実験ができたわけではありません。ネズミがギャンブルできるように訓練することが非常に大変なのです。

レバーを押せば水が出る

出典:NHK

レバーを押せば水が出ることをネズミに覚えさせることために3つのステップを踏みました。

Step1:音が鳴ると水が出るようにすることを繰り返すと、ネズミは反射的にノズルに向かうようになります。

ステップ1

出典:NHK

Step2:レバーに近づくと音が鳴り水が出るようにすることを繰り返すと、ネズミはレバーと水が関係あることを学んだのです。

ステップ2

出典:NHK

Step3:レバーを押すと音が鳴り水が出るようにします。先ほどはレバーに近づくと音が鳴っていたのに鳴らないので、不思議だな~とネズミはレバーを押してしまう時が偶然あります。その時、音が鳴り水が出るので、ネズミはそのことを覚え、飲むためにレバーを押すようになるのです。

ステップ3

出典:NHK

ネズミは人間のように記憶容量が大きくないのですし、何匹ものネズミをしつけないといけないため、その間は休みなしという大変さがあったそうです。

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最後に

生きるためにお金が必要な社会で生活しているくらい文化がすすでいるわたしたちは、ギャンブルといえば賭博だけしか思いつきませんが、そうですよね、動物も生き残るためなどにギャンブルしてるんですよね、きっと。

ギャンブルしないと生き残ったり、発展することはできないので、島皮質は動物の脳には今後も残っていくんでしょうね。

猫には思い出があることを調べる実験もおもしろかったですが、この実験もすごくおもしろく納得でした。

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CY

1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK