新幹線長崎ルート、フリーゲージ方式は事実上断念、次の検討を。一方、日本新幹線の世界展開への現状は?

新幹線500系

2018年5月11日、九州新幹線長崎ルートに関する与党の検討委員会委員長の山本幸三自民党衆院議員おりフリーゲージ方式は事実上無理という話がありました。

わたしのこどものころから地元長崎に新幹線はいつ?という話はありましたが、諫早湾干拓事業もしかりなかなか一筋縄ではいきませんね。

国土交通省は3月に公表した検討結果では、フリーゲージ方式では事業者であるJR九州の収支改善が見込めないほか、山陽新幹線に乗り入れられないとの課題が示されました。

今後九州新幹線長崎ルートは全線を新幹線のフル規格にするか、線路の敷設を工夫して在来線でも新幹線が走れるミニ新幹線を軸に検討することになりそうです。

佐賀県、長崎見の住民にとっては大きなことですが、日本国民として新幹線の世界展開の方に大きな関心がありますので、少し話を広げて新幹線の世界展開への現状について記事にしたいと思います。
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高速鉄道の国際市場の現状

海外の技術を導入した形の高速鉄道の整備や導入を、推進または検討している主な国

世界の鉄道関係プロジェクト

出典:各社プレスリリース資料等より国土交通省作成

世界の鉄道産業の市場規模は、欧州鉄道産業連盟の推計によりますと、2019年から2021年で年間の平均はおよそ24兆円。この3分の1にあたる、およそ8兆円が”車両”の市場となります。

インド:主要都市の間を高速鉄道で結ぼうと合わせて7つの路線が計画されています。

マレーシアとシンガポールの間:2026年末までの開業を目指して高速鉄道を建設する計画があります。

アメリカ:南部のテキサス州で、日本の新幹線技術を活用しおよそ385キロを高速鉄道で結ぶ計画が進んでいます。

鉄道発祥の地のイギリス:老朽化した車両を高速鉄道に切り替える需要が高まっています。

市場で受注を争っている主な企業

世界の鉄道メーカーの売り上げ

出展:NHK NEWS WEB

欧州をベースとする「世界の3強」と呼ばれる3社

TGVで有名なフランスのアルストム。
ドイツのシーメンス。
そして、鉄道部門の本拠がドイツにあるカナダのボンバルディアです。

2017年9月には、ヨーロッパの2大車両メーカーシーメンスとアルストムが鉄道事業を統合すると発表されした。

アジア2国の企業

近年、台頭している中国の国有企業中国中車と日本です。

中国中車は現在、インドネシアの高速鉄道を受注し、建設が進められています。

中華人民共和国の高速鉄道

中華人民共和国の高速鉄道

一方、日本は10年前に台湾での新幹線運用が始まり、ほかの国でも採用されるのではと期待が高まりましたが、一昨年(2015年)、ほぼ確実と見られていたインドネシアの高速鉄道の受注を逃すなど、思うように進んでいないのが現状です。

日本の受注実績は

日本の鉄道車両メーカーの海外展開実績

国土交通省の資料をみると、日本は結構 受注しているようにみえますが・・・

東南アジアの高速鉄道状況

 インフラ輸出を経済成長戦略の柱と位置づける安倍首相は、高速鉄道の海外での事業拡大を積極的に後押ししています。
2020年には、海外のインフラ案件の受注や、投資収入の合計を2010年の3倍にあたる30兆円まで拡大したい考えです。
インド高速鉄道の受注部分地図

出展:NHK NEWS WEB インド高速鉄道の受注部分地図

安倍首相とはじめとする官民一体による働きかけの成果と言えるのが、インドでの事業です。
商業都市ムンバイと工業都市アーメダバードの区間、およそ500キロを高速鉄道で結ぶ計画を安倍総理大臣がインドを訪問し、日本の新幹線技術を導入することで合意しました。
2023年の開業を目指し、本格的な調査が始まっています。

しかし、その後の6路線に対しても日本はプッシュしてますが、全く白紙で、進展がありません。

インド高速鉄道の7路線

出展:NHK NEWS WEB インド高速鉄道の7路線

中国と激しい受注競争が展開されているのが、シンガポールとマレーシアの首都を結ぶ高速鉄道計画です。
2018年4月、今年の年度末に国際入札が延期されました。

アメリカにも

今年2月のトランプ大統領の「日本や中国は高速鉄道が走っているが、アメリカには一つもない。」という発言で注目されているのが、アメリカです。
すでにJR東海が技術支援という形で、テキサス州の高速鉄道計画に参加してますが、さらに、カリフォルニア州を縦断する全長およそ840キロの高速鉄道計画には、JR東日本や川崎重工業など、7社による日本の企業連合が参加の意向を表明しています。

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最後に

日本は安全性や正確な運航実績を前面に技術・保守面やパッケージ化で売り込む方針です。しかし、ライバル中国が低価格を武器に導入しやすい提案で先進国市場で攻勢を強めています。 
また、インドは日本だけの技術を導入するのではなくて、やはりヨーロッパ勢とか中国とか、そういったところからまんべんなく技術を導入したいという意向もありそうです。

各国の意向に沿わないと受注できませんが、受注したとしても、日本には先々厳しいことになりそうです。

それでも、今のうちに日本の技術力を世界展開していかないと、ますます時代遅れになってしまうと思います。アメリカのテキサス州の高速鉄道計画は受注したいですね。

さらに詳しいことをお知りになりたい方は各社プレスリリース資料等より国土交通省作成をご覧いただければと思います。

ちなみに、トルコへの原発輸出も厳しい状況になってますが、 安倍首相の評価は森友・加計問題以上にインフラ輸出を経済成長など戦略を重要視しなくてはならないのでは?と感じてます。

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CY

1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK