EU、特に仏が脱プラと循環型経済で先行!日本もオールジャパンで注力ほしい!

ケミカルリサイクル

2019年4月14日(日)NHK BSでBS1ペシャル「“脱プラスチック”への挑戦~持続可能な地球をめざして~」が前編、後篇に分かれて放送されていました。

前編はオランダのNPOオーシャンクリーンアップのCEOボイヤン・スラットが賛同する多くの人たちの協力を得て、太平洋ごみベルトの海ごみ回収に挑む姿を。
後篇はどうしたらプラスチックそのものを減らすことができるのか、サーキュラー・エコノミーと呼ばれる循環型の経済をめざすビジネスの最前線でした。

前編で太平洋ごみベルト(アメリカ・カリフォルニア州とハワイ諸島の間)にある1兆8,000億個の一部を回収したごみの中で日本のだろうというゴミが30%ということです。わたしたちは家庭で、会社できちんと分別して捨ているのに、そんなにあるんだ…と分別のやる気が一瞬なくなりそうに。

しかし、後編で日本環境設計株式会社のケミカルリサイクルのビジネスチャンスについての内容が。気持ちがあがってきましたので後編の部分を記事にして紹介します。
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脱プラスチック、循環型経済はビッグチャンスになる

EUでの脱プラ、循環型経済への大きな流れ

EUでは2021年から使い捨てのプラスチックの使用を禁止する法案を可決するなど、世界の規制は日本人の想像をはるかに超えるスピードで進んでいます。

 

フランスがプラスチック規制を強めているのも、その実は循環経済への変換がビジネスチャンスだと考えているからなのです。

試算によると循環経済によるヨーロッパの経済効果は2030年までに225兆円に達することになっています。

2018年フランス政府は循環経済実現のための行程表を発表、具体的に生産・消費・廃棄物で50の対策を示しました。

2030年までに資源の消費を30%削減させ、毎年800万トンのCO₂削減でき、30万人の雇用を生み出すという。

ほかの国よりも一歩先んじることで、巨大な市場の主導権を握ろうとしているのです。

あるフランスベンチャー企業のプラスチックリサイクル

パリ市と大手民間企業の出資で運営されているベンチャー創業支援施設では循環経済をターゲットにするベンチャー企業が開発を進めています。

この施設から生まれたプラスチックリサイクルのベンチャー企業があります。

この企業の最大の強みはMicroSoftと共同で開発した、AIによるプラスチックゴミの種類の識別技術です。

種類には色、形、厚み、湿度、汚れ具合などを分析して、種類ごとに適切なリサイクルを可能にしてます。

 

現在、分析できるのはプラスチックコップなど10種類です。

プラスチックゴミのリサイクル課題は製品によって使われているプラスチックの種類が異なることです。それぞれ、リサイクルの方法が違うため混ぜて処理することはできず、選別作業に時間とコストがかかります。

この会社ではリサイクルマシンにAIを組み込むことで選別時間の短縮を可能にしたのです。

分析後、製造可能なものを選択し、投入されたプラスチックが3Dプリンターで新たな製品に生まれ変わるのです。

どんな、複雑な形のでも作り出すことが可能で、今後は商品カタログを企業ごとにつくって、マシンを貸し出すビジネスを展開する計画です。

ケミカルリサイクルは世界数ヶ国のみ、ビッグビジネスチャンス

では、日本企業はといいますと、

世界で数ヶ国しかもたないペットボトルを科学的方法で分解する技術を10年前から行っている企業として日本環境設計株式会社が紹介され、高尾正樹社長がプレゼンしていました。

不透明なペットボトルや色つきやラベルがついているようなボトルでもなんでもリサイクルできること。

また、今まで不純物が残って数回で使えなくなるリサイクルとは違い、理論上(分子レベルまで分解してリサイクルするので)は半永久的にリサイクルできる極めて難しいケミカルリサイクルを既に工場を稼働させて行っているいうことを発表。

 

一方、欧州プラスチック製品工業協会エリック・クネさんはヨーロッパではケミカルリサイクルを最優先課題としているが、開発段階で時間がかかるという。

 

プレゼンを終えた日本環境設計の高尾社長の元に、完全な循環を早く実現するために解決策を持つベンチャー企業を探しているダノン(DanOn)グループをはじめ数十社が訪れてました。

ヨーロッパでは実現できてないケミカルリサイクルに関して日本環境設計は先んじており、ビジネスチャンスとなる可能性が高いということです。

日本環境設計株式会社

現施設での日本環境設計のケミカルリサイクル

日本環境設計の工場は福岡県北九州市エコタウンにあり、ペットボトルや古着をリサイクルする最新の施設です。

長い間太陽光や水にさらすされたプラスチックは汚れもひどく品質も劣化しているので従来の技術ではリサイクルが難しかった。

特許を持つ独自技術で可能になり、しかも石油から作るプラスチックと遜色ない品質にできるのです。

海洋ごみだけで作ったポリエステル樹脂からは糸から布を作り洋服やバックを作ることもできますし、ペットボトルなどの容器も作ることもできます。

日本のリサイクルとは半分以上は焼却、未だにリサイクルへの関心は低い

日本では1995年容器包装リサイクル法が制定されプラスチックの84%がリサイクルされているという数字があり、世界と比較してもリサイクルは進んでいるようにみえます。

日本のプラスチックリサイクル率

出典:NHK

うまくリサイクルされていると思い込まされてますが、国際的な分類では燃やして発電する熱回収はリサイクルには入ってないのです。

実は日本は57%が熱回収リサイクルなのです。

日本は大量に使い捨てのプラスチックを使い過剰包装も含めて、使った後大半を焼却しているのです。

熱回収リサイクル率が日本は全体の57%

出典:NHK

熱エネルギーにはなっているが、ゴミをもう一度再生させる本来のリサイクルとは違うのです。

国民のリサイクルへの関心が低く、リサイクルビジネスのすそ野もなかなか広がらなかったのです。

そこで、廃プラ、循環経済が先行しているヨーロッパでビジネスチャンスを取りに行こうということです。

世界的な脱プラの流れと中国のプラごみの輸入禁止で

以前、日本も年間150万トンのプラスチックごみを中国に輸出していたのですが、2017年12月の中国がプラスチックゴミの輸入禁止を表明し、東南アジアも続いた。

中国のプラごみ輸入禁止

出典:NHK

そのため、行き場がなくなったプラスチックごみは世界共通の課題になったのです。

日本環境設計にとって潮目が変わったのは、世界的な脱プラと循環経済への動きだけでなく、中国がプラスチックゴミの輸入禁止もなのです。

 

年間10億本をリサイクルできる巨大工場

日本環境設計はこの状況を成長の絶好のチャンスととらえ、神奈川県川崎にある既存のプラスチック巨大工場を買収し、1年間にペットボトル10億本以上のリサイクルを行える体制を整えようとしています。

さらに、ペットボトルの生産量は1,800万トンで、ポリエステル繊維は6,000万トンなので、ポリエステル繊維の方が使用量が多いからということもあり、古着を利用して新しい洋服を作る事業の量産化も計画中です。

日本環境設計は世界がしのぎを削る競争の中でコストやスピード面で優位に立てる可能性があるのです。

また、ヨーロッパの拠点となるリサイクル工場の建設もフランスリヨンで進めようとしています。

循環経済に対して関心がある方が多い地域なので、ヨーロッパ全体約5億人のマーケットに向けての拠点として大きなメリットと考えてます。

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最後に

ジャーナリストのトーマス・フリードマンは真に持続可能な地球を実現するためにはリサイクルだけでなく、プラスチックの使用も減らすことも含めて生産から消費までトータルに経済を作つくり変える必要があると提唱しています。

廃棄物ゼロの産業、エネルギーゼロの建物(使うだけのエネルギーを発電する建物のこと)、排気量ゼロの交通、炭素ゼロの発電の4つの0で全分野で市場を作り変えなくてなならない。

 

また、この次世代のグローバル産業で先頭に立つ国は世界一グリーンで豊かな国になると。

と、番組の一連の流れからNHKが日本政府や国民に日本環境設計を中心にオールジャパンで挑んでいかなければいけないという投げかけをしてるということだとわたしは受け止めてます。

そして、わたしも賛成です。

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CY

1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK