中国が仮想通貨を切り離したブロックチェーン技術で情報・金融覇権の座を狙う

アリババ社長 ジャック・マー

2019年4月7日、BS1スペシャル「アメリカVS.中国」で前編は“情報・金融覇権に挑む中国~ブロックチェーンめぐる攻防~”、後篇は”“ハイテク覇権をめぐる攻防~舞台裏に密着 そして日本は~”が放送。

前編50分、後篇40分のたった1時間半で中国が政界の覇権制覇のため、(企業を通して?)やってきたこと・やろうとしていることとアメリカの懸念と対応についてわかりやすく纏め上げられてました。

米中貿易戦争の影響もあり中国の成長が以前よりも鈍化していますが、中国は止まらないでしょう。近い将来ブロックチェーンやハイテク覇権を制した時に急成長していくのではないかと感じざるを得ません。

ブロックチェーンがGAFAを脅かす

出典:NHK

この放送の前編についてわかりやすくまとめてみました。
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ブロックチェーン技術に巨大投資で情報・金融覇権を

情報覇権への中国の動き

2018年、習近平国家主席自らが「これから人工知能や量子コンピューティングやIoT、ブロックチェーンなどの情報科学技術が飛躍的に応用され、さらにこれらが融合していくだろう」と言及し、仮想通貨に対する規制が厳しいながらもブロックチェーン技術は肯定しています。

そして、10億ドル以上の投資をブロックチェーン関連企業に対して積極的に行ないました。

なぜ中国は積極的にブロックチェーンに巨大投資したのでしょうか?

アメリカの情報覇権(GAFA)に対して一矢を報いるためです。その仕組みはこの番組でわかいりやすい説明がありましたので、下記にアップしています。

今までGAFAが囲っていた世界中の企業や個人取引情報をブロックチェーンのプラットフォーム企業が囲い込むことができるようになり、その大半を中国企業になる可能性があるということなのです。

Tai Cloud Corp.(中国でブロックチェーン企業として初めて店頭市場への上場)の鄧CEOは、上記動画でもわかるように、政府や他の民間企業と提携してブロックチェーン技術で中国社会だけでなく世界の治安維持、アプリケーションセキュリティ、技術標準、技術インフラの構築といった分野での応用やアプリケーション化を推進していることを広く打ちだしてます

金融覇権への中国の動き

発展途上国の貧困層は世界で50億人以上と言われています。これらをブロックチェーンで管理できるようになれば、 10兆ドル以上の市場 になると言われているのです。

なぜ貧困層なのかと、それは農地や土地などの個人財産に関する証明書等がないといことで口座を持てない人がほとんどなので、国際送金ができないのです。
また、国際送金はいくつもの銀行を経由して行われているので多額の手数料がかかり、送金時間もかかります。

そこで、アリババがブロックチェーンを利用した画期的な国際送金システムを開発し、まず、香港とフィリピンの間で実用化をしました。
誰でもスマホやパソコンで国際送金が簡単にスピーディにできるのです。

 

 

現在、ドルは基軸通貨として世界に流通し、貿易の約5割はドルで行われているのです。

ドルで行われる金融取引の情報はアメリカに集まります。他の国で行われた場合でもアメリカを経由するので、同様です。
ドルの取引情報を通じてアメリカはテロ組織や国際ルールを守らない国の資金の流れを把握することができています。

中国が推し進める新たな国際送金ネットワークの目的は、そのドルによるアメリカの金融覇権に風穴をあけるためなのです。

アメリカも独自な決済システムを広げており、現在競争中です。

また、アメリカは中国がプライバシーを守ることができるのか懐疑的です。

確かに、天安門事件など今までの中国をみていて、中国が全世界の企業や個人情報を握ったとき、自由がはく奪される恐れがある怖さは正直ありますね。
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最後に

中国はさらなる経済発展のために中央、中東、東南アジアおよびアフリカなどのインフラが整備しきれてない発展途上の国を取り込む必要があります。

近年、中国政府が進める巨大な経済圏構想一帯一路構想にインフラ整備面では応じれない国も出てきてました。

しかし、中国企業が人工知能、量子コンピューティング、IoTやブロックチェーンなどで、直接各国の民衆の生活に入り込む戦略も持ち合わせています。

先月、2019年3月23日に主要7ヶ国(G7)のメンバーとしては初めて、イタリアが正式に一帯一路構想に参加を決定しました。

一帯一路構想に覚書を交わしたEU加盟国

出典:朝日新聞

アメリカとの貿易戦争で成長が鈍化してきてるようにみえる中国ですが、国と民間企業が連携して着々と構想が進んでるのです。なかなか止めることはできないのではないでしょうか。

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CY

1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK