他人由来のiPS細胞の拒絶反応はスーパードナーとゲノム編集でほぼ全世界の全人口をカバー

京都大学iPS細胞研究所所長 山中伸弥教授

2019年4月6日、13日のBSフジの”この国の行く末2”は春の対談スペシャルでした。

2012年ノーベル生理学・医学賞受賞の山中伸弥教授と北尾吉孝さんの対談が番組初の京都で行われました。

なぜ京都からなのかと言いいますと、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)を山中教授が案内してくださるということです。しかも、一般の方が見学不可なところを。

京都大学iPS細胞研究所のオープンラボ

出典:BSフジ

CiRAでは研究に必要なiPS細胞の製造から提供、基礎から応用まで様々な研究が行われています。

今回の放送で山中教授がiPS細胞の課題、問題に対してなど、今後について詳しくお話しされてますので、一部紹介します。
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山中教授ビジョンが!

iPS細胞とは、臨床の現時点は

iPS細胞とは

人の体は約37兆個の細胞でできていると言われてますが、その大本はひとつの受精卵です。

受精卵が分裂を繰り返し筋肉や血液、皮膚や内臓など様々な細胞に変化し、一度役割を持った細胞は二度と元には戻らないとされていました。

しかし、山中教授は細胞にはあらゆる組織になる遺伝子が眠っているだけで、ある切っ掛けで戻るのではと考えました。

研究の結果、4つの遺伝子に着目、この4つの遺伝子は山中ファクターと言われ、細胞に入れることで細胞の初期化が始まり受精卵に近い状態に戻ることをつきとめたのです。

戻った受精卵に近い細胞をiPS細胞と言います。

iPS細胞は様々な細胞に変化する力を持っているため難病の解明や失った臓器や組織の再生医療、さらに新薬の開発が可能にすると言われてます。

臨床の現時点

現在までに臨床検査が行われた、また決定した移植医療は

加齢黄斑変性病…2014年、2017年 理研

パーキンソン病…2018年 京都大

心臓病…2019年予定 大阪大

再生不良性血液…2019年予定 京都大

脊髄損傷2019年予定 慶応大

臨床検査が行われた、また決定した創薬等は

進行性骨化性繊維異常形成症(FOP)…2017年 京都大

筋萎縮症性側索硬化症(ALS)2018年 慶応大

山中教授は世界の競争に負けないためにも日本の研究所全体が一チームでiPS細胞を研究利用してほしいとお願いしており、文科省やAMED(日本医療研究開発機構)が支援して、色んな研究機関で競争と協調という形で進んでいる数少ない例でいい方向に進んでいると感じているそうです。

iPS細胞技術を使った例、脊髄損傷

慶応義塾大学医学部岡野栄之教授の研究での脊髄損傷が改善したマウスの実験映像があります。

マウスの治療成功の映像がありますが、同様の方法でサルも成功し、2019年2月18日に慶応大チームによるiPS細胞を使った脊髄損傷治療の臨床計画が承認されました。

iPS細胞の備蓄に対して

これまでiPS細胞研究所では各研究機関にiPS細胞を円滑に提供するために、iPS備蓄事業を担ってきました。

iPS細胞備蓄事業

出典:BSフジ

しかし、山中教授は様々な臨床研究が始まるにあたり、備蓄事業を長期的に運営ができる体制が必要ということ判断し、2018年に文部科学省に備蓄事業の公益法人への移管を提案し、今年2月に大筋で了承されたのです。

公益法人ではないと、山中先生の協調が保てないということなのです。

iPS細胞にゲノム編集を

ゲノム編集とは標的とする遺伝子を高い精度で見つけ、特殊な酵素によって狙った遺伝子を正確に切断・置き換えができる技術ですが、遺伝性疾患のiPS細胞をゲノム編集で修復して、患者さんに戻すという戦略で研究を進めています。

例えば、iPS細胞の段階でゲノム編集して特定のがんを攻撃するように免疫細胞を患者さんに戻すことができるように研究を進めています。

iPS細胞による血小板再生について

急速に進む少子高齢化で特にがん治療などで輸血が必要な場面が増えており、献血だけでは輸血の供給量は5年もすれば足りなくなると、輸血の量だけでは何万人、何十万の単位で人が助からないようになるのが目の前にきていることはわかっています。

iPS細胞を利用して、なんとかできないかと京都大の江藤教授と中心に研究を進めているいます。

他人由来のiPS細胞の拒絶反応の問題に対して

免疫のタイプは1万種類以上あります。全て揃えておけばという話はありますが、5年ほどの時間と数千万の費用がかかり、現実的ではないのです。

そこで、500人に一人の割合で他人に移植しても拒絶が起こらない特殊な免疫細胞を持った人(スーパードナー)を探し当てて、その人からiPS細胞を作成し、必要な時に使えるように備蓄しておくことを進めています。

これまでに4種類を備蓄しておりますが、この4種類の方はスーパースーパードナーと呼んでおり、現在この4種類のiPS細胞ストックで日本人の約40%、4,000万人以上をカバーできる状態になってます。

しかし、今後は日本人ほぼ全員をカバーするには150種が足りないのですが、スーパードナーをみつけて作るのは非常に大変です。

ここ2~3年前ぐらいから注目されているゲノム編集で4種類のiPS細胞に拒絶が起こりにくいように手を加えると、理論上は全部で9種類のストックで日本人だけでなく世界中の人口をカバーできるのです。
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最後に

2030年までのiPS細胞研究所(CiRA)大目標が4つあり、今までのところ順調に来ているということです。

CiRA、2030年までの目標

出典:BSフジ

iPS細胞をアメリカが、全世界がじーっとみていることをものすごく感じていると山中教授。

先頭から後れを取りつつある色んな産業で日本、世界唯一のiPS細胞技術を大事に山中教授のおっしゃる通りオールジャパンで2030年目標を達成頂きたいですよね。

今回の山中教授のお話を聞いていると、iPS細胞は山中教授がiPS細胞研究所(CiRA)いる限り安心と思えるいい放送でした。

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CY

1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK