実用化まで2~3年!IR700が近赤外線で化学反応し、がん細胞を破壊する光免疫療法

オバマ大統領

2018年6月30日(前編)・7月6日(後編)、TBS-BS「この国の行く末2」にアメリカ国立がん研究所の小林久隆主任研究員が招かれていて光免疫療法やご本人の思いを赤裸々に話してくださっていました。

ところで、「この国の行く末2」はSBIホールディングス株式会社の代表取締役執行役員社長北尾吉孝(SBIグループの創業者)さんが金融業界から製造・医療・エネルギー・AI・ロボティクス・農業・サービス等々各分野で活躍するリーダーと日本や世界の未来について語る番組で、各リーダーの今に至るまでの経緯や今の思いが赤裸々にきくことができる素敵な番組です。

小林久隆・北尾吉孝

光免疫療法について少し記事にしたいと思います。
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光免疫療法の凄いところ

がん細胞を1、2分で破壊することができる

近赤外線は、波長が可視光と赤外線の中間に位置する光です。
治療に使うは近赤外線のうち、波長がもっとも短い700ナノメートル(nm、1nmは10億分の1メートル)のエネルギーが高い光です。
IRはフタロシアニンという色素で、波長700nmの近赤外線のエネルギーを吸収する性質を持っています。

その化学反応で変化したIR700ががん細胞の膜にある抗体の結合したたんぱく質を変性させ、細胞膜の機能を失わせることによって1、2分という極めて短時間でがん細胞を破壊することができるのです。

その様子を顕微鏡で見ると、近赤外線の当たったがん細胞だけが風船がはじけるようにポンポンと破裂していくイメージです。

副作用がほとんどない

がん以外の正常細胞には抗体が結合しないので、近赤外線が当たっても害はありませんし、抗体が結合したがん細胞でも、この特殊な近赤外光が当たらなければ破壊されません。
抗体が結合して、かつ光が当たったがん細胞だけを破壊するという高い選択性を持ち、正常な細胞を傷つけずにがん細胞だけを破壊できる治療法なのです。

近赤外線はテレビのリモコンなどに使われるおなじみの光です。可視光と違って人体をある程度深くまで透過しますが、全く無害です。

抗体は、米国食品医薬品局(FDA)ががん治療に使うものを20数種類認可しており、毒性が少ないことが証明済みなので、現在は、まずこの中から選んで使っています。

IR700は、本来は水に溶けない物質で体内に入りませんが、中にシリカ(ケイ素)を入れて、水に溶ける性質に変えており、1日で尿中に溶けて排出されるので、これも人体には無害です。

治療が有効ながんの種類

この治療は体の外だけでなく内視鏡を使って近赤外線を照射できますので、皮膚がんのような身体の表面に近いものだけでなく、食道がん、膀胱がん、大腸がん、肝臓がん、すい臓がん、腎臓がんなど、全身のがんの80~90%に有効です。

設備や薬品が安価なため費用も

近赤外線はレーザー光発生装置で発生させますが、機器自体の値段は約300万円ぐらいで。普通の医療機器に比べれば2桁ぐらい安いので初期費用とIR700市販の抗体などの薬品も合わせても従来のがん治療の費用より安価になります。

日帰りの外来治療か入院してもせいぜい1泊で済むので、こちらの費用負担も同様です。

2012年2月オバマ大統領が称賛

オバマ大統領が一般教書演説でこの治療法の発見を取り上げ、「米国の偉大な研究成果」として世界に誇ったほどの凄い治療法なのですが、その凄さのエピソードとして「ネイチャー・メディシン誌に発表した後、上部に報告しましたが、何の音沙汰もありませんでした。変だなと思っていたら、大統領演説のインパクトを出すために、外部に漏れないようわざと黙っていたと後から知りました」と、小林さん。

小林久隆

ホワイトハウスは大統領演説まで情報漏れを防いでいたといことです。

実用化はいつ?

臨床試験の認可は2015年4月に出、治療法の毒性を調べるフェーズ1は、患者さん10人を対象にて全く問題なく終わりました。
現在は30~40人の患者さんを対象に治療効果を調べるフェーズ2に入ったところです。

この先、一般的には従来方法との比較検討をするフェーズ3に進むのですが、もしフェーズ2で顕著な効果が出れば、フェーズ2を300人程度まで拡張してフェーズ3を省略し、治療法としての認可を受けられる可能性があり、この過程を経て2~3年後に実用化する計画とのことです。

日本では国立がん研究センター東病院で 2018年 3 月 14 日に治験が開始されました。

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最後に

北尾さんが全ての医師がそうではないがこの治療が確立されると厳しくなりそうな外科などの医師が保身によって障害になるようなことをしてはいけないと力強くおっしゃってました。

北尾さんがおっしゃることは多方面で多々あることですが、同じ医療ということで、池井戸潤さん原作ドラマ「下町ロケット ガウディ計画」のことを思い出してました。サクセスストーリーでよかったのですが、そういえば「世界仰天ニュース」で1月に現実にあった”国が認めない丸山ワクチンの謎”のことを思いだし、さみしい気持ちになりました。

“国が認めない丸山ワクチンの謎”について興味がある方はhttp://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/20180109_12.htmlよりご覧下さい。

小林主任研究員はアメリカ国立がん研究所発信なので世に出て広まる可能性が高いと信じてます。あと3年はがんにならないように免疫力が弱まらないような生活を心掛けるしかないっすね。

この光免疫療法が実用化されると、いいことなんですが、ますます高齢化社会に拍車がかかりそうでうよね。わたしは国に、高齢者でも働ける仕事と用意すること、そのためのリカレント教育や再就職の仕組み作りをますますもとめたい気持ちになりました。

と言っても、国政ばかりにもとめてもいけないので、わたし自身70歳まで働けるようにコツコツと適応していかないといけない思ってます。

人口ピラミッド(日本)

出典:MI21net.

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2 件のコメント

  • 実用化はいつの回答はいつ?
    2~3後とは2020年、2021年には実用化のことでしょうか?
    それとも保険適応のことでしょうか?
    どこの大学病院、総合病院でも治療できるのでしょうか?

    • コメントありがとうございます。
      申し訳ありませんが、わたくしはブログでふと感じたことを情報として記載させて頂いており、専門家では御座いませんので、
      どうしてもお知りになりたいということでしたら、
      下記のPDFをご参考に直接お問い合わせ頂ければと思います。
      https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/topics/2017/20180315_RM-1929.pdf
      よろしくお願い致します。

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    1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK