地球の陸海はプラごみだが、大気圏外も宇宙ゴミ!自分達は既に危機に追いまれていると気付くべき!

地球と宇宙ゴミ

2019年5月8日(水)NHK BS 世界のドキュメンタリーは「宇宙ゴミが地球を覆う」の放送でした。

2018年12月の「この国の行く末2」(BSフジ)に出演されていた株式会社アストロスケールの代表取締役CEOの岡田光信さんの話から世界初かっ?!宇宙ゴミ(スペースデブリ)を回収する人工衛星実現を墨田区の下町企業が2020年にという記事を1月にアップしましたが、今回の世界のドキュメンタリーは今までの宇宙ゴミの歴史も踏まえたもので、さらに危機感を覚えさせる内容でした。

デブリをどうにか回収しなくてはいけないと考える国などがある一方で、何も気にしないで打ち上げっぱなしの国もあり、現在大きな問題となっているプラごみ以上に回収が難しい宇宙で、今後どうなやって回収いこうとしているのかなどもありますので、紹介します。

<Sponserd Link>



宇宙ゴミの過去・現在とその対処法

宇宙ゴミは仕方なくできている

人工衛星は3つの異なる軌道を使い、運用終了した場合に他の衛星に邪魔にならないよう軌道から外れなくてはならないという秩序があります。

地球から最も遠いのが静止軌道(GEO)で、赤道の3万6千km上空にあり、地球の自転と同じ周期で回りますので、地球上から常に同じ位置にあるように見えます。
電話、テレビ、インターネット通信などに使われてます。衛星同士の感覚は平均60kmです。
衛星は残していた燃料を使って、地球から遠ざかることで邪魔にならないように静止軌道の外側に外れます。

中軌道(MEO)は高度3万6千kmから2千kmの間の広大な領域でGPSなどのナビゲーション衛星が占めています。
この軌道上で衛星が故障した場合はほかの衛星の活動を妨げない空間に送られます。

低軌道(LEO)は高度2,000km以下で、過去60年の宇宙開発によって最も多くのデブリが残されてる領域です。
この領域のデブリは落下させて地球の大気中に送り込むことだけが唯一の手段です。

一部の衛星は多くは自然現象(太陽フレアの電磁波や放射線によるものなど)の故障により制御不能になって、デブリになってしまいます。

デブリになってしまうと今のところ放置です。

しかし、時速約2万7,000kmの超高速のデブリは小さくても脅威です。数が増えていくと。。。

<Sponserd Link>


ケスラーシンドローム

軌道上にある衛星に衛星が衝突すると、相対速度が非常に大きいために大破して、スペースデブリを生じます。

そのデブリは衛星軌道上にばら撒かれることになり、そのため衝突確率が上昇します。

そのデブリが他の衛星に衝突すると、また新たにデブリを生み、衝突確率が上昇しという、悪循環に陥ります。

こうなると衝突確率は次第に加速的に上昇していき、最終的に衛星軌道は破片に埋め尽くされ、いかなる手段を持ってしても、そこより外への宇宙空間へは往来不可能となるため、結果として人類は地球に閉じ込められてしまいます。

また、衛星を打ち上げられることもできなくなり、恩恵を得られなくなります。

このことをケスラーシンドロームと言います。

宇宙ゴミに関する過去の出来事の例

放射性物質の拡散

ソ連レーダー海洋偵察衛星コスモス954号

電力源としてウラン235を燃料とする発電用の原子炉を搭載したビエト連邦のレーダー海洋偵察衛星コスモス954号は、1977年9月18日に打ち上げられたが、1978年1月にそのまま地球に落下し、カナダ北部一円に放射性物質をまき散らした。

宇宙ゴミの状況を一変した出来事

2007年までに専門家たちが追跡、把握した宇宙デブリの数はおよそ1万2,000したが、その後、下記2つの出来事で1万7,000までになり、状況を一変させたのでした。

1つ目は2007年中国が古い気象衛星を赤外線追尾装置のついた弾道ミサイルで破壊したことによります。中国は軍事力を誇示(敵の衛星を打ち落とす能力を示す)するためだけで、宇宙ゴミの問題には無関心でした。

古い衛星を中国が弾道ミサイルで破壊PNG

出典:NHK

2つ目は2009年ロシア低軌道衛星コスモス2251号が突然制御不能に、同じ軌道をアメリカの通信衛星イリジウム33号していたので、衝撃し、7cm以上の破片が1,000個で、小さいゴミはそれ以上でした。

現在最も大きい宇宙ゴミ

現在最も大きい宇宙ゴミであるエンビサットは2002年に打ち上げられた地球観測衛星。

当初の計画より5年長く運用され、その後軌道から外される予定でしたが、制御不能に陥り、欧州宇宙機関(ESA)は2012年にエンビサットとのコンタクトを失ったのです。

これが今、ほかの衛星の進路に侵入する時限爆弾のようになり、ケスラーシンドロームの脅威を突きつけています。

最大の宇宙ゴミ衛星エンビサット

出典:NHK

欧州宇宙機関(ESA)はエンビサットを軌道から外すプロジェクトに巨額の予算を費やしています。

スペースネットで捕獲してする案を考えており、残る課題は8トンのエンビサットをトラクターのように引っ張る衛星の開発が必要です。

しかし、宇宙の安全に欠かせないプロジェクトにもかかわらず、5億ユーロという予算をねん出できず、今のところ理論の域を脱してません。

開発中の宇宙ゴミ回収の例

ハープーン(銛・もり)

宇宙ゴミの問題を解決するためにイギリスのサリー宇宙センターとヨーロッパの航空宇宙大手エアバスなどは、スペースデブリを突き刺して回収・大気圏に落下させるハープーンのような装置を開発しています。

 

メドゥーサ

南アフリカ国立宇宙機関も商品化を目指して開発を進めてます。

小型の衛星に折りたたみ式のアームを装着し、デブリを捕まえる計画です。

メドゥーサの重さはわずか175g、10cm程度なのでキューブサットという小型衛星に搭載できるサイズです。

よって、一度に何基も打ち上げることが可能なので低コストですし、何度もトライできるという優位性があります。

しかし、小さなゴミしか回収できないのです。

 

残念ながら、資金を出すところがないから大型のデブリの事業は目途が立ってません。

日本のアストロスケール(東京都墨田区)で開発している宇宙ゴミ回収人工衛星”ELSA-d”

イメージ動画がYouTubeにアップされてますので、見てみてください。

月、太陽、地球、星、ゴミの光を見極め、秒速7~8キロメートルの宇宙ゴミとの相対速度を0にでき、さらに回転している宇宙ゴミの回転を見極めて自動的に3軸を合わせていく、相対角速度を0にすることもできます。

キャッチの仕方はいくつかあるのですが、直近の実証実験では磁石にてキャッチさせることとしてます。

その後、人工衛星”ELSA-d”は軌道を修正し、回収した宇宙ゴミとともに大気圏に突入し、大気との摩擦熱で衛星と宇宙ゴミは燃え尽きることになります。

2020年初頭に”ELSA-d”の実証実験予定です。

<Sponserd Link>



最後に

2019年3月にソフトバンクも出資したワンウェブはネットへのアクセスをもたない世界の数十億の人々に高速衛星インターネットシステムの権利競争のた球低軌道に650基の人工衛星群の構築を目指し、今年10月ごろから毎月30基程度の打ち上げを計画しています。

競争中のスペースXやボーイング社も人工衛星を打ち上げる計画をしています。全社合わせた数は現在の衛星数と同じぐらいなのです。

宇宙ゴミの回収の目途が立ってないのですが、先んじなくてなくては競争に負けるということなんでしょうね。

自由市場はであることはいいことですが、倫理的にグレーな部分の自由ってどうなんでしょう?と疑問に思います。

<Sponserd Link>



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

CY

1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK