又吉直樹の嗅覚がすごい!ニオイから思い出話の詳細が湧き出てくる。小説家たる原点の一つが垣間見えた。

ニオイを嗅ぐ又吉さん

2019年11月27日のNHK「又吉直樹のヘウレーカ!」のテーマは”その匂い、好きですか?”で、又吉さんがニオイから思い出す記憶の話がすごかったのです。

途中、もしかして、文才のある方はほとんどの方がニオイで細かい描写まで記憶しているのではと思わせるくらいのすばらしさ。

又吉さんの思い出話もおもしろかったので紹介します。
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又吉直樹さんのニオイに対する的確な表現がすごい!

装置から順々に出てくるニオイを言葉で具体的に表現

又吉さんが大好きなカレーのニオイを装置で分離して次々に出てくるニオイを又吉さんが嗅ぎ、何のニオイかを表現していくのです。

この表現が次から次へと浮かんでる又吉さんがすごいです。

この装置もすごいですけど。

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母とドッヂボールの練習した時の思い出

欄干のニオイから思い出した記憶は、

「一年生になった時に、ドッジボールというものを覚えて、母親と家の裏に行って、(ボールの)投げ合いをした。

母親の力が結構強くて、ぼくの顔面にあたって鼻血が出て、台所で鼻血出てんのを横になりながら、『でも、すごかったわ〜直樹』『すごいできるようになった〜』って、ぼくに気を使って、母が言っている風景ですね」
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コインランドリーの洗剤が小銭しか使えなかった時の思い出

コインランドリーのニオイから思い出される記憶は

「小銭がなくて、洗剤が買えなくて。飲みたくない飲み物を自販機で買って」「100円時代はよかったけど、120円とかになってきたら、結局500円玉出てきて、もう一本買わなあかんと」

「もうちょい、なんとかうまいことできひんのかな〜というのを毎回思う」
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銭湯のにおいから思い出される記憶

「銭湯に行った帰りに、銭湯の前に食堂があって、野球部のやつのお父さんが酔っ払ってて、『うるさい、お前ら」みたいなことを言われて」「友達が食べ終わった食器を、その食堂のキッチンに持って行ったら、おっちゃんが『何に、ええ子ぶってんねんあいつら』とか、すっごい嫌なこと言って、ぼくはその人に対する気持ちで食器を下げなかったんですよ」

「食器を下げずに帰ろうとしたら、友達が『忘れ物やで!』って言って」「『いや、オレはちゃんと自分の意志をもって食器を片付けてないんだ』ってことを伝えたら、普通にかばん忘れてたんですよ」

「なんとも消化できひん感覚のまま家に帰ったという記憶がありますね」
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コーヒーのニオイから思い出される記憶

「コーヒー、初めてお付き合いした彼女の家で飲んだ時に」

「その、どういう作り方しているのかわからないですけど、むちゃくちゃぬるい」

「でも、そういうもんかなと思って言えない」

嗅覚のメカニズムとニオイと記憶

嗅覚受容体

1991年嗅覚受容体タンパク質を発見し、後にノーベル賞を受賞。

ヒトにはおよそ400種の嗅覚受容体があることがわかってます。ちなみに、重要だと考えられていた視覚受容体は数種類だそうです。

ニオイ物質と嗅覚受容体はカギとカギ穴の関係で、カギがカギ穴にはまると、嗅覚受容体は信号を発し、神経を興奮させるのです。

この時一種類のニオイ物質が何種類もの嗅覚受容体にはまることがあります。人間の嗅覚受容体は400ですが、組み合わせのパターンにより1万種類ものニオイが嗅ぎ分けられるのです。

ちなみに、嗅覚受容体が一番多い動物は象で、2000ということ。

ニオイと記憶のつながりが

何のニオイとわかる前に、記憶とその時の気持ちがよみがえるのはなぜ?

鼻の嗅覚受容体から出たニオイの信号は真っ先に感情や記憶をつかさどる大脳辺縁系(偏桃体・海馬)に伝わります。

認知をつかさどる前頭葉(眼窩前頭野)に伝わるのはその後なのです。

何のニオイかわかる前に感情や記憶を揺さぶるのです。

このことをプルースト効果というみたいですが、又吉さんは以前ニオイをトリガーに精神的なタイムマシーンとして漫才を作ったことがあるということ。

さすがですね。
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最後に

又吉さん、色んなところでニオイにより記憶がよみがえってますが、その話を聞いていて心理描写がすごくて、本当におもしろいですよね。

勢いがあるわけではないのに、言葉で笑わせてくれる又吉さんの文才である所以の一端を、今回の放送でたくさん感じることができました。
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CY

1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK