2019年9月4日(水)NHK「又吉直樹のヘウレーカ!」のテーマは”毒クラゲはなぜヒトを刺すのか?”でした。
クラゲを捕食するのは個体数が少ないカメやマンボウなどなので、世界中の海で大繁殖しており、数十年後には海の生き物のほとんどがクラゲになってしまうという学者がいるくらいなのです。
この考えは人間本位の考え方で、実は地球全体を考えると、人間が大繁殖しているという考えもあるのです。
そう、5億年前から生存しているクラゲの方が地球の先住生物だし、毒はクラゲの生存戦略で必要だし、触手に何かが触れないと出さないので、刺されるのはクラゲの生態を知らないで近づく人間に原因があるのという考えは正しいと思いました。
でも、せめて、気を付けるべき毒クラゲだけは知っておきましょうということで、まとめましたので紹介します。
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目次
先住のクラゲをもっと知ろう!共存するために
アンドンクラゲ
アンドンクラゲは、刺されると激痛がするので、”電気クラゲ”とも呼ばれることもあります。
傘の直径は3cmで、小さいが、触手は20~30㎝と長く、刺されてみみずばれになることもあるので要注意です。
お盆を過ぎると大発生する毒クラゲです。
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サカサクラゲ
サカサクラゲはいつもひっくり返っていたり、壁にへばりついています。
触手を上にして、浅瀬の海で光を浴びるように生活しています。体内に藻類を共存させ、光合成による栄養をもらって生活しているからです。
コブラなどの毒蛇に匹敵する毒の成分をもつ毒クラゲです。
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ハブクラゲ
ハブクラゲは沖縄で、6月から9月まで発生します。
沖縄の毒蛇であるヘビであるハブから命名、日本で一番危ない毒クラゲとも。
沖縄県では毎年100人くらいがハブクラゲの被害に合っており、刺されると、意識がもうろうとして、呼吸が苦しくなり、最悪の場合心肺停止することもあります。
ハブクラゲは毒性の強い立方クラゲの仲間で、触手に触るとムチで叩かれるくらいの痛さ。
その瞬間、ハブクラゲの刺胞が時速100Km以上で飛び出し、人の皮膚を突き破って、体内に毒を注入してるのです。
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オーストラリアンウンバチクラゲ
オーストラリアンウンバチクラゲは世界最大の立法クラゲで、傘の直径が30~40cmで、60本くらいある触手を数十mも伸ばして泳ぐので、毒性の強い刺されて亡くなる方も多く、0.00007gの毒量で大人の半分が死んでしまうという強さです。
全治するのに1ヶ月程度かかるそうです。
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そのほか、美しい毒クラゲたち
ハナガサクラゲ
推進100mほどの海底に住んでおり、傘の上の触手が特徴で、蛍光色の触手で獲物を誘い、丸のみします。
ヒクラゲ
瀬戸内海の立方クラゲで長方形で縦に長いのが特徴で、毒が強く激痛だが、やけどしても触りたいくらいのプロポーションである。
カツオノエボシ
世界中の海で大量発生しており、長い触手で魚を捕食します。
刺されるとショック症状で呼吸困難に陥ることもあるります。
毒をもつベニクラゲはすごい!若返ることが証明されている
ベニクラゲは世界中の温帯から熱帯の海域に生息し、日本でも全国の沿岸で見ることができます。
通常クラゲは、成長して成熟した後、徐々に衰弱して海中に溶けて消滅します。
しかし、ベニクラゲは衰弱した後、消滅せずに海底の岩などに付着し、クラゲの成長段階である“ポリプ”と呼ばれる状態に“若返り”し、再び成長をはじめることがあります。
2015年、元京都大学瀬戸臨海実験所の久保田信准教授は1匹のベニクラゲを世界で初めて14回も若返らせることに成功したのです。
久保田先生の研究・実験風景やお話は下記動画でご覧ください。
動物が細胞分裂をすると失っていく染色体の端の部分テロメアを、ベニクラゲだけは何らかの方法で修復できるのではないかと久保田先生は推測しているそうです。
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最後に
又吉さんがオーストラリアンウンバチクラゲの説明の時に「オーストラリアに行って、適当に海で泳ごうと考えたらダメですね」と言った一言に「そうです、ダメです」「沖縄もそうです」と。
又吉さんのおばあちゃんは沖縄の人でクラゲが出るからって、海で入らせてもらえなかったという話もあり、沖縄の方は海で泳がないと聞きますが、毒クラゲいることが泳がない一つの原因かもしれませんね。
ところで、毒クラゲに刺された時の対処法は傷口に淡水をかけたり、直接手で触るのはNGで、温かい海水を傷口にかけること。その後の回復がよいそうです。
最後に環境問題の話ですが、クラゲの大量発生は人間にとって世界的な問題になってます。
しかし、人間の方が生態ピラミッドを崩しているという指摘もあります。
三宅先生は、地球温暖化だけでなく、マイクロプラスチックにクラゲのポリプが住みやすくしたり、沿岸部の開発などでもクラゲの大量繁殖につながっていると。
沿岸部の開発は人の命を守るために必要とされてますが。。。
この番組で以前放送され、記事にした魚道の話「うなぎ、アユが迷子にならないための魚道作りは生態系にものすごく重要」と同じだということを思い出しました。
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