長寿動物、自然の法則に逆らっているハダカデバネズミがすごすぎる!体内で、がんが除去される高濃度の活性タンパク質が生成されって。

授乳するハダカデバネズミの赤ちゃん

2020年1月6日(月)、NHK BS「BS世界のドキュメンタリー選」で”長寿ネズミ 健康の秘密を解明”ということで、体毛のほとんどないむき出しの体に牙のような長い歯、「へんな生き物ずかん」にも載っているハダカデバネズミの長寿の謎が調査されていました。

ハダカデバネズミ

出典:NHK

マウスの寿命は2~3年ですが、ハダカデバネズミの女王は30年以上生きることができるのです。

通常、生き物は歳をとれば心臓や循環器に問題が生じ、筋肉量が減ったり、がんになったりしますが、ハダカデバネズミは自然の法則に逆らっているようです。歳をとっても健康で活動的なのです。

わたしたち人間の多くはピンピンコロリが理想の死に方と思っていますが、ハダカデバネズミはそうなんです。

人間はハダカデバネズミと遺伝物質の94%を共有しているので、わたしたちの長寿につながるヒントがあるかもしれないということで、研究対象として脚光を浴びています。

では、どうすごいのかが調査されてましたので、紹介します。

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ハカタデバネズミを調べ、人間の医療などに活かす研究に脚光が

ハダカデバネズミはがんになりにくいから

普通の哺乳動物では、老化すると細胞には欠陥のあるたんぱく質が蓄積していき、(がん細胞となり)徐々に細胞を死滅させますが、ハダカデバネズミの場合、この細胞のゴミを取り除く高濃度の活性タンパク質が生成されます。

そして、老化の進行を遅らせることができるのです。

細胞単位で比較し、その理由がわかりました。

人の細胞を培養した場合、細胞は増殖して密集した層を形成します。哺乳動物はほとんど同じようになります。細胞の隙間を埋めているのはヒアルロン酸で、これが肌に弾力と柔軟性を与えます。

人間の細胞

出典:NHK 人間の均一にならぶ細胞

一方、ハダカデバネズミの細胞を培養すると特殊な形が見られます。若い細胞は増えていきますが、均一の層は作られません。代わりにより濃厚で異なるタイプのヒアルロン酸が細胞同士の間に見られます。このヒアルロン酸ががん細胞の増殖を防ぐ役割を果たしていたのです。

ハダカデバネズミの細胞

出典:NHK まばらにならぶハダカデバネズミの細胞

全ての脊椎動物の皮膚にはヒアルロン酸が潤滑油として存在するため、科学者たちはいつの日か、人の腫瘍を防ぐものとして活用できることを期待しています。
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ハダカデバネズミは知覚をマヒさせる能力を身につけているから

ほかの哺乳動物と同じようにハカタデバネズミにも酸素が必要ですが、トンネルの中の酸素レベルは低レベルです、酸素を吸い込む肺が小さいため効率のいい血液細胞が大量に酸素を吸収し、体の隅々に送り込みます。

酸素濃度が低く、二酸化炭素濃度が高いという二重苦の状況で、なぜハダカデバネズミが生き延びられるかを調べはじめられています。

一般的に低酸素は体の組織の酸化の要因となります。その痛みを常に感じているのはのつらいはず。なので、ハダカデバネズミは酸の痛みを感じないような体になっていったのだと。

ハダカデバネズミにはクエン酸を注入しても一切反応はありません。ほとんどの哺乳動物ならヒリヒリするはずなのですが。

牙を使って争いをするハダカデバネズミ同士

出典:NHK

どうやらハダカデバネズミ同士の争いで歯の痛みは感じています。どうやら、感じないのは酸が引き起こす痛みだけのようです。

特定の種類の痛みをなくすためにハダカデバネズミが変化させた遺伝子は、今臨床の現場で研究がはじまったばかりですが、低酸素状態で人間がそれほど痛みを感じないで生きていけるということになると、地中で暮らしたり、宇宙に低酸素状態で暮らすことを可能にできるものかもしれませんね。

酸素が少ない時、ハダカデバネズミに起こっていること

人間の場合は、心臓発作や脳卒中などで脳内の酸素濃度が低下すると、3分から5分以内に医学的な処置が必要です。

しかし、ハダカデバネズミは巣の中の狭い場所で、同じ仲間が吐く二酸化炭素でリラックスを感じています。

ハダカデバネズミは慢性的に二酸化炭素が多く、酸素が少ない環境で暮らしています。

では、ハダカデバネズミは酸素が全くない状態ではどうなるか。

酸素がない状態で18分経過、動作することはなく、呼吸と心拍数を最小限に抑え、代謝を完全に変化させて、冬眠状態になっています。

酸素がある場所に移してしばらくすると、呼吸が規則正しくなり、何の後遺症もなく活動を再開しました。

通常、私たちの体はブドウ糖を燃料としていますが、ハダカデバネズミは酸素が少なくなると別の糖、フルクトースを使うようになります。植物では知られていますが、フルクトースを使って哺乳動物が脳の機能を維持できることがわかったのは画期的です。

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出産の時に遺伝子を選ぶことをやってる

働きネズミから女王になった瞬間に全く異なる代謝プロセスがはじまります。

妊娠すると体中に女性ホルモンが充満します。この小さな体で10~20匹産めるようになります。

そして、女王は体を痛めることはなく、死ぬまでにおよそ1,000匹の子どもを産み続けます。

妊娠当初、女王は実際に産む子供の数より多くの子どもを身籠っています。

女王がその中からどれを産むか決められる可能性があるのです。例えば、父親が複数いる場合は、どの父親の子どもを産むなどを。

遺伝子検査結果、女王が通常一度に産むのは全て同じ父親の子どもだということがわかりました。

より良い遺伝子を残し、より長寿になるためにハダカデバネズミの女王が父親を決めて産むのかもしれません。
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最後に

以前、「サイエンスZERO」でもハダカデバネズミのことが取り上げられ、無酸素状態でもある程度の時間は生きていることの実験はありましたが、今回の放送では酸の痛みを感じない、子どもを選んで産むことをやってるなど、ハダカデバネズミの驚くべき生態をさらに知ることができました。

この研究が人の長寿につながれば、夢が広がりますね。

しかし、このハダカデバネズミの長寿が解明されて、医療に利用されても、多くの人間が長く繁栄しているイメージは、環境がゆるさないような気がします。。。

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1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK