
出典:NHK
今回の放送でさかなクンや東北大学大気海洋研究所の北川貴士博士により、現在解明されているマグロの秘密の解説があり、納得。
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目次
マグロの噂の真相とその理由がわかりスッキリ
マグロは止まると死んじゃうのは本当!
まず、マグロの尾を掴んで一気に後ろに引っ張ると気絶したようになるのですが、どうしてそうなるのでしょう。

出典:NHK
クロマグロは常に口を少し開けながら口の中に水を通して、エラに水中の酸素をたっぷり含ませて息をしているのです。ラムジュート換水法と言います。
とうことは、泳ぐのを止めてしまうと酸素を取り込めなくなります。
ですので、クロマグロはもしも止まったとしたら死ぬとうのは本当のことです。
マグロは水の抵抗を極力少なくして泳ぎ続けられるための体をしています。
うろこはしっかりついていますが、触ってもサラッとした感じがなく、胸びれがペッタリと体についており、触っても何の凹凸もないのです。実は、体に胸びれが収納される溝があるからなのです。背びれ、腹びれもも同じようにピタッと体のくぼみに収まるのです。
また、収めていたひれを瞬時に開くことでスピードを落とすことができます。
クロマグロは止まると死ぬということは眠るときはどうしているのかという疑問も生じます。
マグロは体に非常が海水より大きいので、止まると沈んでいきます。

出典:NHK
実際に夜の水族観でマグロを観察していると、沈んで、下の方にいくと、急上昇するということを繰り返していました。水族館では短い時間ですが、沈みながら眠るのを繰り返していると考えられているのです。
クロマグロは昔(江戸時代の頃)人気がなかった
トロが食べられるようになったのは昭和に入ってからで、2019年の初セリでは278Kgで3.3億円にもなるくらいの人気。
しかし、江戸時代、魚市場では地べたに置かれ、ぞんざいな扱いでした。腐りやすく、猫またぎと言われたほど人気がありませんでした。
では、なぜ、腐りやすいのかというと、マグロは体温が高いからなのです。
普通魚は変温動物なので、体温は周りの水温とほぼ変わらないのですが、クロマグロは動くことで熱を発するので、水温より高いのです。
どのくらい体温が高いかと言うと、実際に水温が14.8℃の海で捕れたばかりのマグロは23.9℃と10℃も高かったのです。

出典:NHK
別の調査でも、体温は体の中心にいくほど高く、30℃以上もありました。
冷たい海中で活発に運動するため、体温を高くして筋肉を動かしやすくしているのです。
どうやって体温を高くしているのかは、
赤身は酸素を効率的に蓄える特別なたんぱく質が多く、体を動かすことで大量の熱を発生させ
血管は冷たい動脈の周りに温かい静脈が隣り合うこと体の熱を外に放出しにくくなっており、
トロ、筋肉に脂肪分多いのは冷たい海水に体温を奪われないための、言わば防寒具を身に着けているからなのです。
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クロマグロは時速160kmで泳げるのか?
ある本ではマグロは時速160㎞で泳ぐとありますが、ちゃんと測ったことがなく、推測の域を超えませんので、実験をカナダのプリンスエドワード島で。
マグロのトップスピードを測るために、釣り針のすぐそばに1秒に1回音波を出す音波発信器を装着させ、船の下に受信機を設置し、エサに食いついたクロマグロ猛スピードで泳ぎ回る位置をGPSのように測定し、そこから速さを割り出します。

出典:NHK
しかし、かかったのはマグロではなくサメで、釣り糸が切られ発信器は海の中に。まずは失敗。
別の船では違う方法で測定を試みていました。
釣り上げたマグロに記録計を装着し、リリース。マグロが泳ぎまわった翌日にタイマーで外れるようにしており、回収後、記録計のデータでスピードがわかるのです。
しかし、記録が全くとれてませんでした。
が、音波発信器のチームの方で推定340㎞のマグロのデータを取ることができていました。
帰国後に得られたデータから時速70~100㎞で泳いでいたと。
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最後に
一説に、マグロは背中が黒く、上から見ると真っ黒に見えることから真黒(まぐろ)と名付けられたということ。
マグロが回遊する外洋は青黒く見えるため、進化して保護色の黒い背中になったのです。
その成り立ちは、およそ6600万年前の隕石衝突での大量絶滅の後、深海で難を逃れたマグロの先祖は水面へと進出し、サバの仲間になりました。しかし、沿岸は栄養が豊かなため、敵が多くおり、沖合に進出。しかし、幼いうちは空から鳥に襲われる危険が多く、そして沖合には身を姿を隠す場所がないため、背中の色を海の色に溶け込ませることで身を隠したのです。
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