2020年4月1日(水)、テレビ東京で「ウルトラハイパーハードボイルドグルメリポート」の放送をやっており、初めて見て心打たれました。
TBSで放送されていた「クレージージャーニー」の”ルーマニア・マンホールタウン”を見た時と同じぐらいの衝撃でした。
フィリピンの過酷な生活を送っている少年が、楽しいと思い込んでいるのか、それともこういった考え、こういった生き方をしないと生きていけないということ悟ってるような生き方に目が離せなくなってしまいました。

出典:テレビ東京
あの小藪さんがこの番組を見た後は「V寄り、何も出てこん」というコメントをするくらい、終わった後の気持ちはザワザワ、グチャグチャの状態に。
紹介します。
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目次
“ハッピーランド”と”短命炭焼き汚染村”の子ども達の生きる力を直視しよう!
自分たちでハッピーランドと名付けた村のパグパグキッズ
パグパグ(タガログ語、pagpag)とは、フィリピンにおいて貧困者が残飯を食糧として生活している問題のこと。

出典:テレビ東京
元々は海に投棄されたゴミの上に出来た街、元々はゴミと死体を捨てる場所をイメージを変えるために名前をパッピーにしたハッピーランドの残飯を討っている店に。

出典:テレビ東京
残飯は何なのかと言うと、国民フィリピンの国民的ファーストフード店ジョリビのハンバーガーとフライドチキンの食べ残し。
それを残飯仕入屋から仕入れて揚げ直して売っているのです。

出典:テレビ東京
その残飯を拾ってくるのは実は子ども達。親の稼ぎが少ないので子どもたちも働くのです。
夜の19時半、バイクのオーナーが子どもたち5人(残飯仕入屋)をリアカー付きのバイクに乗せ、ジョリビの地下のゴミ捨て場まで連れていきます。
そして、翌朝6時まで彼らは残飯・ペットボトル・プラスチック・紙にずっと分別し続けます。
高値で売れるプラスチックなどはバイクのオーナーの取り分、安価な残飯などが子どもたちの取り分なのです。
朝になり、成果物をジャンクショップに売りにハッピーランドに戻ります。
カート以外の子はビニール袋を売って、約76円、約160円と手に入れていましたが、カートはずっと遊んでいたので一人だけ売り物のビニール袋もなし。
今回、カートはみんなの残飯を全部一人で食べてしまって、少しひんしゅくでした。
しかし、友達は朝食を一緒に食べようと、カートを誘います。

出典:テレビ東京
みんなで楽しくソーセージとごはんの朝食を食べました。
子ども達に「ここでの暮らしはどうですか?」と質問すると、「ここには友達がいっぱいいて」「喧嘩してもすぐ仲直り」「ずっとここにいたい」と。
子ども達のなかで一番お兄ちゃんの子が「幸せはここにある」とニッコリ。
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住めば寿命が縮む村で炭焼き仕事をするキッズ

出典:テレビ東京
ハッピーランドからさらに奥に行き、当初の目的の炭焼き汚染村へ。
この村は、炭焼き村として知られています。
昼夜を問わず黒煙がもうもうと立ち上るこの村の住人は、多くがその他の地域の人間より早く命を落とすと言われてます。それは、街からかき集めた廃材を燃やして炭にする際に生じる有害な化学物質を吸うからなのです。
一人の14歳の少年ジェロムが炭焼きの仕事で雇われてました。
雇い主はジェムロの親は離婚し、一緒に暮らしているお父さんは配達員の仕事をしているがお酒ばかりにお金を使って、子どもたちの洋服も買ってやらないと有名ということ。
ジェロムは1週間ぐらいお風呂にはいらない。Tシャツを洗うと着替えが足りなくなるから。

出典:テレビ東京
日給は100円。
仕事が終わって、自宅に帰るために、ジェロムと同じ年ぐらいの子供たちが遊んでいるところを通るが、「ジェロムはシャワーを浴びてない友達」と言うことで敬遠(いじめ)され、本人もわかっている様子。
そして、「今日はお父さんの給料日だから帰りにおかずを買ってきてくれるはずなんだ」「いつもはごはんに塩か醤油をかけて食べてる」とごはんを炊いて、兄弟2人ともも戻り、お父さんを待つこと3時間。
お父さんが帰ってきた。

出典:テレビ東京
で、酢もつ串と炭火ごはん約10円の夕食を無言で食べる4人。
お父さんは、妻がこの子たちを連れて他の男のところに出て行って、酒浸りになり仕事を失ってここ来たと。子供たちは新しい父親に虐待され、監禁されたので、逃げて路上で暮らしていたから引き取ったということ。
ただ、番組側はこの父親の話は疑わしいところがあると考えている。確かに、給料日で10円の晩御飯しかないのは、ジェムロの日給100円ということとパグパグキッズの朝ごはん比較でおかしいと思う。
翌朝、雇い主が着替えのTシャツをジェロムに貸してくれたので、6日ぶりにシャワーを浴びることができました。さらに、散髪代をもらって、久しぶりの散髪で、うれしそう。
その夜ジェロムの本心が「ここの生活はとてもつらい」「疲れて逃げ出したくなる時もあるけど、生活するためには必要なんだ」「それに仕事が僕の遊び場みたいなものだから」「でも、頑張らならなきゃいけないのはこれからだよ」「ここでお金を貯めて絶対学校に戻るんだ」と。
彼はカートみたいに友だちに囲まれて生きていない。孤独なはずなのに…
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最後に
小藪さんが「子どもの炭焼きの仕事見て、あのコメント言うてるの見たら、これから文句言えないですよね」「もしかしたら、僕らは間違った幸せを求めて生活してんのかなとか」「でも、これが答えやと言い切るのも違うのよ、答え分からんのですよ、この番組いつも」「だから、このへん(心)がグチャグチャにされて『お疲れ様でした』ってなるから、しばらくしんどいんですよね」と。
はい、小藪さん、そうです。そうなります。心打たれて、自分の生き方について「これでよかったのか?これでいいのか?」と。
調べてみたところ、今までに5回も放送されていたんですね。
2017年10月3、10日に①リベリア共和国 元人食い少年兵の晩御飯、②台湾 マフィアの贅沢中華、③アメリカ 極悪ギャング飯。
2018年4月9日・16日に①ロシア 極北カルト飯、②セルビア “足止め難民の飯”
2018年7月16日に①ネパール “火葬一家の飯”、②アメリカ 「出所飯」
2019年7月15日に①ケニア ゴミ山暮らしの若者飯、②ボリビア 人食い山の炭鉱飯、③ブルガリア 密漁キャビア飯
2019年10月14日に①ギリシャ 難民監獄島飯、②香港 激動飯
見てないことがもったいない気持ちなので、全て遡って見ていきたいと思いますし、書籍「ハイパーハードボイルドグルメリポート」も購入して読みたいと思います。
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