2018年10月にはじまり、2019年3月21日放送で今シーズンの放送を終えたNHK Eテレ「ろんぶ~ん」ですが、遡ってどうしても記事にして伝えたい回がありました。
2018年12月13日放送の「仕掛学」の放送の回です。
わたしたちの行動を無意識のうちに誘導する”仕掛け”にまつわる論文の著者である大阪大学大学院経済学研究科 教授松村真宏(なおひろ)さんは 「仕掛学」という新たな学問にした研究者で、テリー伊藤さんが「先生、すばらしい!」と絶賛するような方です。
番組内での仕掛けの動画をアップしてますので、見て癒されてください。
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目次
仕掛けで楽しく社会問題を解決
松村教授が仕掛学をはじめるきっかけ
もとは、AI(人工知能)のデータ分析をしていた研究者だった松村教授が、7年前に新たな学問の仕掛学を立ち上げたきっかけは、大阪天王寺動物公園の遊歩道に設置された筒だそうです。
この筒、のぞけと書いてないのに、なぜか、通りかかる子供たちがのぞいていくのです。
実際にのぞいてみると熱帯雨林に住む鳥の模型が見えるのです。
何の説明もなくても形状だけで、どう使うのかがわかってしまうというところと高さが子どもの顔の前ぐらいに設置されていることで、前を通るとのぞきやすくなっているところが特に優れた仕掛けなのです。
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見るだけで癒される仕掛け1
スエーデンでは公園のゴミ箱にゴミを捨てると、「ヒューーーーーン、ドーン」と長い落下音が出るゴミ箱を設置しました。
この仕掛けをすることで、普段より2倍の量のゴミが集まったということです。
このゴミ箱はセンサーで反応して音が出る仕組みです。
見るだけで癒される仕掛け2
スエーデンでエスカレーターと並行の階段がありますが、階段を使う人はごくわずかでした。
そこで、階段をピアノの鍵盤にして音が出るようにすると、楽しめるからついつい階段を使う頻度が増えたということです。
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見るだけで癒される仕掛け3
この仕掛けは松村教授が考案したものです。
映画「ローマの休日」に登場する真実の口を模った奇妙な彫刻を大阪大学病院の入口に。
手を入れるとセンサーが反応し、消毒用アルコールが出るという仕掛け。
みなさん、ついつい手を突っ込んでしまう様子です。
以前はアルコールジェルを置いて、ポスターを貼っていたのですが、200人に1人、0.5~0.6%くらいの利用率でしたが、この仕掛けで20%まで、40倍くらい上がったのです。
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見るだけで癒される仕掛け4
イギリスでは街頭に設置されたたばこの灰皿をアンケートにする試みが実施されたそうです。
アンケート内容としては「世界最高のサッカー選手はロナウド、それともメッシ?」「観戦するならどっち?F1、それともテニス?」など。
みんなついつい投票してしまい、たばこのポイ捨てが激減したのです。
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いい仕掛けとは
松村教授がおっしゃる”いい仕掛け”とは以下の①~③が揃ったものだそうです。
①誰も嫌な思いをしない
②強制されずについやってしまう
③仕掛ける側と仕掛けられる側の目的が異なる
トイレットペーパー、ふつうのだとクルクルクルと抵抗なくたくさんとってしまうが、つぶして三角にすると、巻くときにガタンガタンと抵抗があるので、どれくらいつかってるかを自然と意識し、使う量が少なくなる仕掛けとして、松村教授が大学のトイレに設置してみたところ、使用量30%削減となったそうです。
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最後に
松村教授、「分かっているんだけどやらないことが多いので、興味を持ってくれそうな別の入り口がみつかれば、それをうまく利用してつなげることが仕掛けというものと考えてます」と。
テリー伊藤さんじゃないけど、松村教授、本当にすばらしいです!
また、この仕掛けの動画を見て癒されました。
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