跳び下りの着地の衝撃と姿勢の揺らぎデータを活かしケガしづらい理想形に!【アスリート科学の現状①】

歩行寿命

2020年10月11日、NHK Eテレ「サイエンスZERO」は”暮らしを変える”アスリート科学”最前線”でした。

ゲストのオリンピックで2度の銅メダルを獲得した為末大さん、「アスリートとしてはケガをしないようにやっている練習はギリギリまでいかないので、パフォーマンスを上がらない。その境界線の見極めが難しい」と。

歩き方のくせ

出典:NHK

3つのアスリート科学が紹介されていましたが、まず1つ目に紹介された研究、脚のケガを未然に防ぐアスリート科学を紹介します。
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着地データはアスリート以外の歩行者にも利用できるようになるはず

着地から脚のケガを未然に防ぐ研究

着地の衝撃の大きさ、姿勢の揺らぎとケガの関係

ハンドボール女子日本代表の科学スタッフで、スポーツ医学が専門の大阪大学大学院医学系研究科の小笠原一生教授はアスリートのケガを防ぎたいと研究に取り組んでいます。

高さ20cmの台から片足で跳びおりた時の着地した時の衝撃の大きさと姿勢の揺れを測定した2,000人、3万件のデータを集め、ケガの関係を調べました。

測定データに実際にケガをした人を合わせた表

出典:NHK

測定データをまとめた図に実際にけがをした人のデータを加えると、左下と右下にケガをしやすい人が固まってることがわかりました。(上の動画の赤い部分)

理想的な着地

出典:NHK

理想的な着地は着地してからひざの位置がほとんどブレません。台から跳び降りる時、床から受ける力に対して同じぐらいの力で脚で床を押すことにより安定した着地ができているからです。

ひざがブレた着地

出典:NHK

一方、左下のタイプの選手はひざが左右にぶれているのがわかります。脚の力が弱く、着地の衝撃を膝で吸収しきれてないのです。

強い力で着地しているタイプ

出典:NHK

右下のタイプの選手は脚に力が入り過ぎ、強い力で着地しているタイプ。このタイプはひざをひねりやすく、靭帯を切るなどの大ケガをする危険性があるということです。

脚が曲がってはいけない方向に曲がってしまうと脱臼を起こして、骨と骨をつないでいる靭帯が切れてしまいます。

ケガのリスクを意識させ、着地の姿勢を指導

この測定でケガのリスクが高いと判定されたハンドボール女子日本代表の角南(つなみ)唯選手。

角南選手の着地の位置

出典:NHK

チームの攻撃の要ですが、着地する時の脚の力が強すぎて、膝をひねりやすいタイプだとわかりました。

角南選手

出典:NHK

しかし、角南選手の強い脚の力は、相手選手をかわすために欠かせない武器です。

そこで、小笠原さんはケガのリスクを意識させるとともに、着地の姿勢を指導。

前かがみでの着地

出典:NHK

ひざをひねりにくい、前かがみの姿勢で着地することを徹底した結果、安定した着地ができるようになってきたのです。

以降、ひざのケガはない

出典:NHK

「少しずつですが、その効果ができてきたと思う」「それ(前かがみの姿勢での着地)以降はひざのケガは一度もなく、着地に対する不安が減ってきているので、試合でも思い切ったプレーができているのかなと思います」と角南選手。

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小笠原教授が行った角南選手へのアドバイス

「角南選手はしっかりとした脚を持っていて、俊敏に左右方向、縦方向にジャンプできる」「そういった脚を持っているがゆえに、どうしても衝撃が大きくなってしまうリスクがある」「そのいい点は消したくなかったので、その危険な動作をハンドボールの中から消していくという作戦で、ケガから彼女の身を護るということをやっていきました」

前傾姿勢の意識で

出典:NHK

具体的には「かかとで踏ん張ると相対的に重心が後ろにいっちゃって、ひざは簡単にねじられて靭帯が切れてしまう」「前傾姿勢でハンドボールをやるという意識に変えなくては」とアドバイスしたということ。

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最後に

左端は筋肉がまだ弱いゾーン

出典:NHK

この図の左端に固まるような人は、特に筋肉がまだしっかりしていない方が多いゾーンなので、足腰の筋力をしっかりさせて、自分の体を支えることができる十分な筋力をつけることによって、ポジションを少し真ん中に持っていくことはできるということです。

為末さん「この考え方(この研究)は動きのクセをどう修正するかという話」「スポーツをされない一般の方でも歩き方のクセが60~70代になってケガの影響してくることがあるので、20~30代の早い段階でクセを直しておくと歩行寿命がのびたりするのでは」

に対して、小笠原先生、「一般の方への還元と言う意味では、内科検診があるように体のパーツの検診があってもいいと思いますし、転倒予防の必要性の提案ができるようになることを」考えてらっしゃるそうです。

そうですよね。ケガをする前の予防が一番大切ですよね。

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CY

1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK