2018年7月4日の「又吉直樹のヘウレーカ!」は”本当のことは目に見えないのか?”というタイトルが難しい感じでしたので、心してみていたんですが、錯視の話でした。

トリックアートなど、おもしろいな~とは思ってましたが、なぜ錯覚して視えるのかなど全く考えたことがなかったので、そうなんだ~と何度も納得しました。
興味深いので、ご紹介いたします。また、今回の記事は錯視のことなので画像でじゃないと伝わらないので画像多めになります。
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目次
錯視!錯視!錯視!を味わう
デルブーフ錯視
又吉さんがオープニングで窓に近づいていった後、遠ざかっていったときにおもしろいことを言ってました。
「そもそも自分が見えてるものを疑ったりしますしね」「本当に自分が見ているのと同じようにみんなに見えているのかとか」「色にしろ、形にしろ」
「説明したら大体一緒やけど、全く違うものに見えていて、国語的な表現でいうと一緒ってだけの可能性もありますよね」と、又吉さん。

出典:NHK
東京大学名誉教授、明治大学教授数理工学者杉原厚吉さんが「建物の大きさがかわらないことは理性では知っていますが、本当に知っているという理性では打ち消すことができない見え方があるのはどうしてかわかりますか?」「理性とは違うところでわたしたちの脳は判断しているから」とおっしゃいました。
が、杉原教授、言ってることが難しすぎて・・・、わたしは???ですが、後から徐々にわかってきますのでご安心を。
窓枠の大きさが異なる場合の風景の大きさ比較をわかりやすくした絵があります。

出典:NHK
もっと、わかりやすくすると、囲まれた枠の大きさで同じはずの円大きさが違って見えるのがデルブーフ錯視です。

出典:NHK
こういった、袖口の大きさで腕の大きさが違って見えるのもデルブーフ錯視なんです。

出典:NHK
ジャストローの錯視
八百屋での例で同じ大きさのバナナを下記のように広げてみると下の方が大きく視えます。

出典:NHK
上下ひっくり返してみても、やはり下の方が大きく視えるのです。

出典:NHK]
同じ大きさ・形のバーククーヘンや線路も重ねたところから下記のようにずらしておいてみますと、やっぱり下の方が大きく視えますね。

出典:NHK

出典:NHK
錯視の例
又吉さんは杉原教授に連れられて、街角の錯視を探検にでかけました。
さっそく、用意してないのですが、こんなものが!床屋さんのサインポールって上に動いてるように視えますよね。

出典:NHK
杉原教授の錯覚作品の一部
杉原教授と番組で用意した”なんでも反発4方向すべり台”です。
上から視ると真ん中にむかって下り坂になってるように視えます。

出典:NHK
が、実際は真ん中に向かって上り坂になってるんです。

出典:NHK
そこで、杉原教授がおもしろいことを言います。「脳は直角が大好きなので、何でも直角と思いたがるんです」
「ですので、四つのスロープが交差してますが、無意識のうちに直行してるととらえて、真上から視たら真ん中下がってるに違いないと感じるわけです」
もう一度。

出典:NHK
逆に”何でも吸引4方向すべり台”
この作品2010年ベスト錯覚コンテスト世界大会で優勝した作品です。

出典:NHK
杉原教授が方程式を解くと自動的に形の答えがでるという錯視作品を何点か見せて頂きました。
鏡に映ってる作品は全くべつものです。

出典:NHK
作品を水平に180°回転させると、逆になってます。

出典:NHK
これも、

出典:NHK
これも、

出典:NHK
これもです。
明治大学の杉原厚吉特任教授は動画で矢印を用いた信じられない錯視を披露した。杉原氏は反対方向に回しても常に右側を指し示す矢印を示したhttps://t.co/e1XwBKVVX3 pic.twitter.com/Cng6dXZBmJ
— ねこおぢさん (@necoodisan) 2018年5月5日
まだまだ、あるんですが、一部を抜粋しました。ご了承ください。
チェッカーシャドウ錯視
「脳にとってはAとBの明るさが違うかどうか訊かれても、どうでもいいことなんです。脳にとって大事なことは影が落ちていることを除いた時にどんな模様のパターンになっているか、どうでもいいことを訊かれてそこで脳が間違えたと言われることは脳にとって失礼だと思います」と、杉原教授。
そっかぁ、誰でもどうでもいいことで評価されたくないよね。
ヘウレーカでやってた、チェッカーシャドウ錯視、すごいねー!AとB
の色は同じなんですって。#又吉直樹のヘウレーカ #ヘウレーカ #錯視 pic.twitter.com/KZZgiXzZWI— ナス (@Lupinus_reading) 2018年7月8日
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最後に
又吉さんと一緒にテレビの前でわたしが杉原教授に教わった言葉を書きたいと思います。
「網膜に映った映った画像は二次元で奥行の情報はありません」「同じように見える立体は実に無限に可能性があり、無限の可能性を全部脳が調べていたら、時間が足りなくて行動に移せない」
「必要なのは見て瞬時に立体の形を判断すること」「脳は正しいだろうと思う形を決め打ちしているのです」
杉原教授はここまではわかってるそうです。
でも、なぜ脳は直角と思いたがる理由かはまだわかっていないということです。
どなたでも思うかもしれませんが、人類は石器など加工するときなどに角ばったり、尖ったりしてるものが丸いものよりも殺傷能力が高いと思ってるから、瞬時に危ないと思わせる脳になってるということの話を杉原教授は示唆してるような気がしますが、確証につながるものが全くないので、言えないのではないかと、わたしは思いましたが。
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