2019年3月13日(水)のNHK「クローズアップ現代+」では”早く治ってパワーもアップ!? 注目のちょこっと電流”について。
感じられないほど微弱な電流が、治療やスポーツの世界を一変させようとして注目されてきているのです。
腕や足などに流すと、肉離れやねんざなどのケガが早く治ることが少しずつ明らかになりつつあります。
明らかになりつつあるマイクロカレントは現在どこで利用されていて、どのような仕組みで治療(ケア)に効果があるのかについて紹介します。
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目次
マイクロカレントの効力はどこまで認めらている?
マイクロカレントはトップアスリートのケアに欠かせない
実際に肉離れなどには患部に電極パットを貼って微弱電流が流れて痛みを軽減します。
その上にアイスパックを当ててバンテージを巻くことが、トップアスリートの治療(ケア)の応急処置のスタンダードになっており、欠かせないものになっています。
日本オリンピック委員会強化スタッフトレーナーの後藤さんは、マイクロカレントを当てるようになって桐生選手の疲労回復やケガの治りが早くなったと感じています。
マイクロカレントはなぜケガの回復を早めるのか?
聖マリアンナ医科大学藤ヶ谷教授は筋肉にダメージを受けたマウスの脚に微弱な電流(10マイクロアンペア)を流し回復の過程を調査しました。
その結果、肉離れなどで傷ついた筋肉細胞の修復を促進する細胞の隙間にある筋衛星細胞に大きな変化が見られたのです。
筋衛星細胞は微弱電流を流すと、流さない時より1週間後には2倍近く増加しており、このことでケガの回復を早めたと考えられてます。
藤ヶ谷教授、動物実験ではマイクロカレントが筋損傷の回復を早めることが証明されたので、踏まえて臨床、スポーツの現場でマイクロカレントが使えるというエビデンス(確証)を広めていきたいと。
今までのマッサージ器具などとはどう違うの?
今までのマッサージ器具(低周波)とマイクロカレントは大きく2つの違いがあります。
電流の強さが大きく異なり、マイクロカレントは微弱な電流という違いがひとつ。
メカニズムとしては今までの電気(低周波)治療はぴくぴくとなるような筋肉を収縮・伸展を繰りかえさせることで、血流を改善させ、痛みの緩和など様々な効果がみられましたが、マイクロカレントに関しては筋肉細胞に直接作用するという違いがふたつめです。
しかし、マイクロカレントの治療のメカニズムは研究途上ということです。
現時点でのマイクロカレントへの必要な理解
最新医療の動向に詳しい島根大学大野教授は、現時点では小規模な臨床試験だったり、症例報告というような形での研究結果がほとんどという状況です。
トップアスリートでは実際に体感出来てる人はいらっしゃると思いますが、一般の方あるいは高齢の方が使われてどういう結果が得られるのかという点については情報が不充分とご理解いただきたいとのこと。
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最後に
アメリカウィスコンシン州の大学では電気絆創膏を開発してており、患部に貼った絆創膏に当たってるところが動くたびにちょこっと電流が発生。
ちょこっと電流でケガを早く直す未来の絆創膏として期待されており、動物実験ではケガの治りが4倍速いという結果が得られてるそうです。
アメリカでは痛みに対する医薬品の乱用が社会問題化されており、微弱電流は薬品に替わる治療手段として開発さてているそうですし、
日本でも、先日の東京マラソンのイベント会場で医療機器メーカーOMRONが発売されたばかりのマイクロカレントが搭載されている機器を販売、人だかりができていたそうです。
リスクがないかどうかの根拠が不充分と言われながらも、明確なリスクを打ち出さない限り、広がりはなかなか止められそうにはなさそうですね。
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