2020年10月28日(水)のNHK Eテレ「又吉直樹のヘウレーカ!」では”かけばかくほどかきたくなるのはなぜ?”というテーマ。

出典:NHK
その中で、乾燥肌、アトピー性皮膚炎、乾癬などをはじめとするかゆみに苦しん出る方にとっても喜ばしい情報がありましたので紹介します。
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目次
かゆみで悩むために神経や脳で抑えるところまで研究が進んでる!
健常者よりも神経が皮膚近くまで伸びてるのがかゆみの原因の一つ
2020年痒み、特にアトピー性皮膚炎に苦しめられている人には深刻な問題です。

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このアトピー性皮膚炎の痒みに関して順天堂大学名誉教授高森健二さんが世界で初めて明らかにしたことがあります。

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高森先生たちが世界初めて明らかにしたのが、アトピー性皮膚炎などの乾燥肌では神経が表皮の近くまで伸びて、かゆみに過敏になることを突き止めたのです。
さらに、高森先生たちは、マウスを使った実験で神経が伸びるのを抑える物質を発見したのです。
セマフォリン3A(神経伸張抑制物質)をマウスにぬってあげたところ、マウスはかかなくなり、神経も短くなっていったのです。
神経伸張抑制物質を人間の細胞で作らせる薬を新施設で開発中

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今は人間の細胞にセマフォリン3Aを作らせる薬を開発中ということです。

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研究は最終段階に入り、近い将来の実用化が見えてきたというところです。

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2019年、高森先生たちは日本初となるかゆみ治療専門の研究施設を設立し、治りにくいかゆみの解消に向けて、日々研究・開発を進めています。
かゆみを起こす物質(ケミカルメディエーター)は20種類以上あり、ほかのかゆみを抑える薬を開発する必要があり、皮膚科医だけでは改善できないので、眼科、皮膚科、耳鼻科、脳神経内科など一緒になってお互いの力を利用して研究にするのが(この施設の)、他にない一番大きな特徴なのです。
近年、かゆみの研究が急速に進む理由は経済損失
こういったかゆみを研究するセンターができたのか?創らなくてはいけないのか?

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その大きな理由の一つは経済損失なんです。
経済損失の例えとしては、夜眠れないと、起きてる時になかなか集中ができなかったり、翌日休むことなど、あるいは、実際に病院に行ってかゆみ止めなどのお薬をもらう費用などです。

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厚生労働省が試算したところ、1ヶ月に5千億円かかる。年間6兆円の損失は大きいですね。
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最後に

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以前、かゆみは”軽い痛み”としてしか考えられてなかったので、皮膚科の医師を除いて研究されてこなかったのですが、

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その流れを変える決め手となったのが、柿木隆介先生たちの研究。

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かゆみと痛みを感じる際の脳内活動を比較。かゆみは楔前(けつぜん)部で、痛みは偏桃体(へんとうたい)と脳内の別の場所が活動していること突き止めたのです。
今までにない脳科学の視点からかゆみは独立した感覚として認められたのです。
また、かゆみを抑えるために神経でなく脳に働きかけることも研究されているということ。
しかし、突き止めたのが2009年ですので、ここ10年でかゆみをここまで進んでいるのは驚きでしたね。
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