今、火星が地球に大接近しています。最も接近する7月31日には5759万キロメートルまで近づき、これほど地球に接近するのは15年ぶりだそうです。
火星の明るさは既に6月下旬から9月上旬頃までマイナス2等を超え、観察しやすい時期が長く続きます。次回の大接近は2035年の17年後とのことですので、今年の夏の思い出に。
ちょうど同じ時期、2018年7月25日、「又吉直樹のヘウレーカ!」で”星空の向こうに出会いはありますか?”というこの番組らしくおもしろいタイトルの放送がありました。
宇宙人はいるのか?という話から、生命体はいるのか?、また生命体とは?など、おもしろかったのでご紹介します。
【本日放送!】又吉直樹のヘウレーカ! 又吉が思い描く地球外生命の姿に東工大の研究者らは絶句!#又吉直樹のヘウレーカ #地球外生命 #井田茂 #インターネットTVガイドhttps://t.co/k1PpPFcsI6
— インターネットTVガイド【公式】 (@internetTVG) 2018年7月25日
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目次
地球外生命体の可能性、また、生命とは
生命の存在を探るための最初の火星探査
1975年に着手された無人の火星探査機を火星に軟着陸させ,生物の存在を探ろうというアメリカの宇宙計画”バイキング計画”では火星表面の撮影、大気・土壌調査、生命の存否についての実験が行われた。代謝活性、光合成、有機物など、生命の存在を示す証拠は得られなかったのです。
その時の写真で有名な写真があります。バキキング1号の真ん中から少し右上辺りに人の顔らしいものがありますが、

出典:NHK 1976年バイキング1号による火星写真
2007年の火星探査機による写真でもわかるように、光と影の具合ではただの山がそう見えただけでした。

出典:NHK 2007年の火星探査機による写真
最新の火星探査
2018年5月5日、NASAの火星探査機「インサイト(InSight)」と小型人工衛星2機がカリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地から打ち上げられた。火星へ向けて出発しました。
火星の内部構造を調査するために開発されたインサイトは、6ヶ月の旅路を経て火星に到着する計画です。
And we have liftoff! #Mars, here I come! 6 months and counting to the Red Planet. pic.twitter.com/wBPYdZVUlt
— NASAInSight (@NASAInSight) 2018年5月5日
1995年、新惑星大発見で転機
地球から50光年のところにペガスス座51番星という恒星の周りを4日で1周してる、太陽系とまるで違う姿をした新惑星ホットジュピター(ペガスス座51番星b)が見つかりました。
実は昔からこの星のデータは存在したのですが、先入観で恒星の近くで4日で1周してる惑星の存在は消されていたのです。
この先入観がなくなることで、惑星発見ラッシュが起こり、併せて、今回の放送の案内人である東工大、井田茂教授が大学院生の頃はタブーとされていた地球外生命体のテーマの研究・調査に対しての緩和も当然生じました。
極限環境微生物は生命の起源
東工大、地球生命研究所、研究員望月さんが又吉さんに92℃の恒温器の中からフラスコを取って下さいとうながし、この中は何が入ってるか?と尋ねます。
又吉さんは色から判断したのか「レモン水」と答えたところ、少し時間をおいて、「微生物です」と望月さんが答えを教えます。
さらに「熱湯消毒でも効かない、100℃でも増える菌はいっぱいいます」「こういった極限環境微生物が生命の起源ではないかと考えられていて、さらには地球外にもこういった微生物がいるかもしれないと考えられてます」と説明。
又吉さん「なるほど~(地球外生命体につながるんだ~)」と。
確かになるほどですね。

出典:NHK
望月さんの研究テーマは90度の環境に生息する微生物に感染するウィルスで、新種のウィルスをいくつも発見してきました。

出典:NHK
ウィルスは生命なのか、非生命なのかのはざまにある存在で、ウィルスの方が微生物よりも少なくとも100倍ほど多いそうです。
地球上の生物は共通祖先をもっていると考えられてますが、ウィルスは共通のルールの外にいる存在ということです。
こうしたウィルスは地球外生命が存在できるかどうかの環境について大きなヒントを与えてくれるそうです。
土星の衛星エンケラドスには
1976年、太陽光が届くことのない水深2000メートルを超える深海底、数百度の深海熱水噴出孔の周辺で深海のオアシスと言われる豊かな生態系が広がっていたのです。
つまり、熱水の化学物質のエネルギーを使って増殖する”地球を食べる生命体”(惑星の化学物質のエネルギーに依存)がいるということは、太陽(恒星)との距離を気にせずに生命が居るかもしれないという考えをすることができます。
ということを踏まえ、NASAのエイムズ研究所にいた経験を持つ藤島さんは高い確率で生命がいると考えている星があります。

出典:NHK
そして、その水の成分が”プリューム”(2005年発見)と呼ばれる間欠泉となって、南極の氷の裂け目から宇宙空間へと吹き出しているのです。
エンケラドスの表面は氷に覆われていますが、内部には最低でも50℃を超える熱水が吹き出す熱水孔と液体の海”地下海”が存在しているとされています。
すでに探査機カッシーニの調査によってその成分は塩分を含むアルカリ性の海水に近いことが分かっていますので、生命体が存在する可能性は高いと考えてます。

エンケラドス
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最後に
そうですよね。地球が出来て約45億年の中で人類の歴史は240万年と考えると、0.05%しか存在しないことと、生命体が存在する条件がそろってる惑星を考えると、 惑星の地球外生命体が人という考えより、極限環境微生物などを考えるのが理にかなってますね、うん、うん。
数十億年後に人と同じ姿になるかもしれませんが、それにも陸で生活するなど多くの条件が揃わないと地球人と宇宙人と出会いはないでしょうね。
ところで、又吉直樹さんの思い描く地球外生命体は下記画像です。「僕らの形って難しい形をしてるなと思って・・・」「伸びたり縮んだりできる」と。さすが又吉さん!考えに考えてこういうことになったのでしょう。宇宙人でなく地球外生命体なら可能性ありますね、きっと。

出典:NHK
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