2018年4月にNHKでナインティナインの岡村さん、チコちゃん、塚原アナがMCの「チコちゃんに叱られる!」がはじまりました。

出典:NHK番組表
上記画像で岡村さんに抱き着いてる着ぐるみが5才の女の子チコちゃんです。番組はチコちゃんが問いかける素朴な疑問に岡村さんとゲストが答える形式です。
知らないで答えられないとチコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と叱られます。
このチコちゃんの声は木村祐一さんなんです。木村さんではなく5才の女の子に「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と言われると、「そうだよね」と思わせるいい番組ですし、毎回岡村さんとゲストもチコちゃんに叱られないようにあがくところもおもしろいんです。
また、その素朴な疑問は確かにボーっとして生きてたらわからないことです。まず、ひとつ紹介しますね。
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新年度は1月じゃない4月なのはなぜ?
スクープ!大蔵省のトップがインチキしたから
西暦(太陽暦)が採用された1873年(明治6年)当初は会計年度は1月始まりでした。
しかし、明治8年度からは税収に合わせるという理由で年度は7月始まりとなります。明治18年まで10年続きます。
その頃の日本は富国強兵のスローガンのもと、列強国との戦争に備え軍事力の強化を推し進めていましたので、軍事費は膨らんでいってました。特に多くの軍艦の発注をしたことにより明治17年度に予算的に大ピンチに陥ります。
この状況を何とかしようとしたのが、時の大蔵卿松方正義です。日本銀行を作り、内閣総理大臣も2度なった人物です。
自分が大蔵卿の時に国家予算が赤字ではまずいと思ったのでしょう。赤字解消策のために年度の始まりをずらしたのです。松方が指示した内容が記録として国立公文書館に残ってます。
明治19年度から4月
下記の図1,2をご覧ください。明治17年6月は歳入を歳出が大幅に上回ってます。明治18年度の3か月分です。

出典:NHK 明治17年度歳出 図1

出典:NHK 明治17年度収支 図2
そこで、明治政府の常とう手段、次の年度の予算を前の年度に繰り上げて赤字ではないように見せかけたのです。図3

出典:NHK 明治18年予算の3か月分繰り上げ 図3
しかし、明治18年度が赤字となります。
さすがに、松方は常とう手段を何度も続けられないということで、明治19年から会計年度4月から始めることにしました。といことは、明治18年度は9か月なんです。

出典:NHK
このようにして、明治17年度、18年度の赤字じゃないようにし、その後、年度始まりが4月になりました。
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最後に
年度始めが4月になった理由なんて知らなくてもいいことかもしれませんが、こういった雑学を知ると、スッキリしますよね。
そのほか、年度始めが4月になったのには米作のサイクルに合わせたということなどほかにも説があるそうですが。
確かに今の政府がインチキしたら大スクープなんでしょうが、この時代は封建制度の名残や貧富の差などありますし、1877年の西南戦争を最後に士族の内乱が抑えられたこともあり、政府に建てつくことができなかったんでやり放題だったんでしょうね。
ところで、この番組のナインティナインの岡村さん、他の番組のようにものすごい笑いをとらなくてもいい、柔らかい感じがいいですよね。
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