西オーストラリアにはゴンドワナ大陸が分裂する以前の数十憶年以上前の痕跡を残す絶景が多くある!

ゴンドワナの輪郭

南洋の孤立した大陸、オーストラリア。

オーストラリア

出典:NHK

その中央に鎮座する先住民アボリジニの聖地ウルル。

北西部、謎めいた縞模様の奇岩が続くバングル・バングル。

不思議な絶景

出典:NHK

さらに、最南端のタスマニア島、世界でたった一つの赤い海。

この世の物とは思われないピンク色に染まる湖。

そして、青く輝くグレーターブルーマウンテンズ。

なぜ、オーストラリアは他では見られない特異な絶景であふれているのでしょうか?

その力は超大陸の誕生と分裂を招き、今なお大陸を年間7cm、北に移動させています

オーストラリアの数十億年から数億年前の絶景

出典:NHK

陸地が集まり、衝突し、離れていく。大地に刻まれた数十億年の歴史。

唯一無二の絶景大陸、オーストラリアの壮大な厚みが「体感!グレートネイチャーSP」で紹介されていました。

まずこの記事では、番組の前半、超大陸ゴンドワナが分裂する前の痕跡を残す絶景を紹介します。

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超大陸ゴンドワナが分裂する前の姿を残している絶景がオーストラリアにはたくさん!

オーストラリア大陸西側3分の2は約35億年前から6億年前にできたとされる巨大な花崗岩の陸地

西オーストラリアには数十億年にできた絶景があるんです。

人口200万、西オーストラリア最大の都市パース。

パースは19世紀初頭、オーストラリアがイギリスの植民地だったころに創られた街。
イギリス統治時代と現代が混ざり合う不思議な景観が続きます。

パースから地球最古の姿を求めて、東へ350kmの西オーストラリア内陸部に。

ウェーブロック

出典:NHK

赤茶けた岩の丘が。上からの撮影では中央はくぼみ、麓の左手はえぐれ、不思議な形をしているようですが、丘の麓へ行くと、巨大な波を造形化したような、波が止まっている形のウェーブロックが。

どのようにしてこんな岩ができたのでしょう?

その謎を解くためにウェーブロックの上に登ってみました。

上空から見たウェーブロック

出典:NHK

そこには長石や石英を含む花崗岩(マグマが固まった岩)がありました。ここの花崗岩はとても古く約26億年前にできたのもなのです。

およそ26億年前、地球の表面はほとんどが海だったと言います。

ですが、海底には大小様々な巨大な岩、プレートがありました。

大陸プレートと海洋プレート

出典:NHK

プレートには大陸プレートと海洋プレートの2種類があります。
海洋プレートは重いため、大陸プレートの下にゆっくりと沈み込んでいきます。

マグマが発生する

出典:NHK

その時、海水が引き込まれ、大陸プレートの下にあるマントルは融点が下がることで溶け出し、マグマが発生するのです。

花崗岩

出典:NHK

そのマグマが地下深くでゆっくり固まったものが花崗岩です。

地上に浮かび上がった花崗岩

出典:NHK

花崗岩は周りの岩石に比べとても軽いため、時間経過とともに地上へ浮かび上がります。

さらに、長い年月の中で花崗岩同士が衝突し、巨大な陸地に成長していきました。

オーストラリア大陸の西側3分の2はおよそ35億年前から6億年前にできた

出典:NHK

現在のオーストラリア大陸の西側3分の2はおよそ35億年前から6億年前にできたとされる巨大な花崗岩の陸地なのです。

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絶景1、ウェーブロック

ウェーブロック

出典:NHK

ウェーブロックの一部が波の形になったのは2億年程前と言われています。

岩盤である花崗岩の上を、かつて古代の川が流れていました。

ウェーブロックが出来る前約2億年前

出典:NHK

約2億年ほど前、川がカーブする場所で岩を侵食。

ウェーブロックが出来る約1億5千年年前

出典:NHK

カーブが削られ、上部の岩が迫り出していきます。

古代の川が干上がる

出典:NHK

約1億5千年ほど前、地殻変動により、古代の川が干上がりました。

今日のウェーブロック

出典:NHK

その後、岩は雨風で侵食され、今日のウェーブロックができあがったということです。

花崗岩でできた地球原初の陸地ウェーブロック。

数十億年という気の遠くなるような時の経過に耐え、太古の陸地の姿を今に伝えているのです。

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絶景2、ウルル

花崗岩でできた地球原初のl陸地は、どのように姿を変えていったのでしょう?

オーストラリア中央部では激しい乾燥と暑さばかりの荒野が広がります。

ウルルに近づく

出典:NHK

そこに、巨大な台形の岩山が現れました。

ウルル

出典:NHK

高さ348m、周囲9.4km、オーストラリアを代表する奇観、ウルルです。

大地に長い影を残すウルル

出典:NHK

日の出と日の入り、大地に長い影を残すウルル。
先住民アボリジニの祖先の言葉で”日陰の場所”を意味します。

麓の岩陰はかつてアボリジニが儀式を行った神聖な場所。
その壁には天地創造の物語が描かれました。

大地からここだけせりあがったように見えるウルル。
原初の陸地を創った花崗岩が侵食で砂となり、圧力を受けてさらに、それが7千万年程前に大地に顔をだしたのです。

しかも、これは巨大な一枚岩。太古の地球のミステリーとも言うべき謎めいた造形です。

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絶景3、バングル・バングル

西オーストラリアの北部

出典:NHK

西オーストラリアの北部にも大地の営みが創り出した造形があります。

ブルームから東に700km

出典:NHK

向かうは空港がある最寄りの都市ブルームから東に700km。

こんもりとした小さな山々

出典:NHK

こんもりとした小さな山が次々と連なってます。むきだしの岩山がひしめき合っています。

バングル・バングル

出典:NHK

ここはバングル・バングル。アボリジニの言葉で砂の岩を意味します。

面積は450㎢。横浜市ほどの広さです。

バングル・バングルの岩

出典:NHK

岩には赤と黒の縞模様が。しかも、定規で線を引いたかのように幾重にも交互に重なっています。

上空からのバングル・バングル

出典:NHK

この岩山ができたおよそ3億5千年前、この一帯にも巨大な川が流れていました。

川上には花崗岩の大地があり、雨で削られ、砂となり運ばれてきました。

粒の小さな砂が堆積

出典:NHK

雨が少なく川の流れが遅い時は粒の小さな砂が堆積します。

大きな砂だけが堆積

出典:NHK

一方、雨が多く、川の流れが速い時期は小さな砂は(先の方に)流され、大きな砂だけが堆積します。

規則正しい縞模様のバングル・バングルの岩

出典:NHK

川の流れが速い時期と遅い時期が交互に繰り返されたことで、規則正しい縞模様となったのです。

大きな砂粒の地層は砂に含まれる鉄分が酸化

出典:NHK

やがて川が干上がると、大きな砂粒の地層は空気を通しやすいため、砂に含まれる鉄分が酸化し、赤く変色したのです。

花崗岩の砂が堆積したバングル・バングル

出典:NHK

数億年前までに形成され、今も残る絶景。そこには常に地球原初の陸地花崗岩が関わっていたのです。
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絶景4、ウィルピナ・パウンド

花崗岩でできた原初の陸地、その後拡大の一途を辿ります。

ウィルピナ・パウンドの位置

出典:NHK

その痕跡が残される不思議な場所に向かいました。

うねっている大地

出典:NHK

目的地に向かっていくと、平坦な荒野からがうねっている大地に。

ウィルピナ・パウンド

出典:NHK

そして見えてきたのが、火山のカルデラのような形の山ウィルピナ・パウンドへ。ウィルピナ・パウンドは火山でありません。

その成り立ちに一つの巨大な大陸誕生の謎が秘められているのです。

長年この地形の調査をしている地質学者グレッグ・モーティマーさんはその謎を解く鍵は山頂付近の岩にあると言います。

広いくぼみのある山頂へ。登ること2時間。頂は標高1,000mを超えます。

山頂付近にくぼ地のあるカルデラのようなこの山はどのようにしてできたのでしょうか?

山頂からの絶壁

出典:NHK

モーティマーさん、山頂から絶壁を懸垂下降で下り、岩の正体を探ろうと言うのです。

山頂付近のこの岩は珪岩という極めて硬い石でできています。この強固な岩に亀裂を生じさせた力の正体とは?

その謎を解くためのヒントが山の中腹の地層にあるということ。

案内してくれた地層は斜めに傾いてました。

ディッキンソニアの化石

出典:NHK

そこで見つけたものは、地球最古の動物とされるディッキンソニアという海中に生息していた多細胞生物の化石です。

ディッキンソニアの仲間

出典:NHK

ディッキンソニアの仲間が地球上に現れたのはおよそ6億年前。

ウィルピナ・パウンドのあるエディアカラ地域で数多く出土するためエディアカラ化石群と言われています。

なぜ、山の中腹で6億年前の海中生物の化石がみつかるのでしょうか?

海底の地形を陸上に押し上げた力でできた

出典:NHK

ここでは巨大な大地の圧力で海底の地層が地上に現れたのです。

珪岩の亀裂

出典:NHK

海底の地形を陸上に押し上げた力、それが珪岩に亀裂を生じさせた原動力。

それは太古の昔にはじまった超大陸誕生の際に働いた力なんです。

5億5千万年ほど前の南半球

出典:NHK

およそ5億5千万年ほど前、南半球では数多くの陸地が一つの集合体に向かおうとする大地殻変動の最中にありました。

およそ6億年前のウィルピナ・パウンドのある場所

出典:NHK

その陸地の中に現在のオーストラリアとなる陸地もありました。

ウィルピナ・パウンドがある場所はおよそ6億年前までは海中生物が住む海でした。

土砂で海中生物は死滅し、石英の砂の層が上に重なる

出典:NHK

その時の断面を見てみると、海中生物はやがて陸地から土砂が流れ込み死滅。その上に花崗岩が砕けた石英の層が堆積しました。

5億5千年前

出典:NHK

およそ5億5千年前、超大陸が誕生する動きにより、四方八方から巨大な力がかかり、海底の地層を押し上げます。
そして、海底が隆起。

石英の砂の層は極めて硬い珪岩に変貌

出典:NHK

その後も地殻変動は続き、さらなる膨大な圧力がかかり、石英の砂の層は極めて硬い珪岩に変貌します。

珪岩の層が折れた

出典:NHK

やがて、超大陸を創ろうとする力に耐えきれなくなった珪岩の層が折れてしまいます。

山頂付近にカルデラのような窪み

出典:NHK

そして、雨風に浸食され、山頂付近にカルデラのような巨大な窪地ができたのです。

四方八方から圧力を受けたウィルピナ・パウンド

出典:NHK

四方八方から巨大な圧力を受け、大きく姿を変えたウィルピナ・パウンド。

ゴンドワナ

出典:NHK

その背後にあった壮大な地球の営み、多くの陸地が一つに集合した超陸地が一つに超大陸ゴンドワナの誕生です。

それは現在のオーストラリアをはじめ南アメリカやアフリカなどの大陸の元になった一続きの陸地でした。

ちなみに、このゴンドワナ大陸ができ、分裂し、現在の形となるYouTube動画があります。「地球6億5千万年の大陸移動を1分20秒にまとめた動画が面白い!」にアップされてますので、一度ご覧になるとわかりやすいと思います。

ウィルピナ・パウンドは超大陸ゴンドワナという地球史の大イベントを伝える山だったのです。

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最後に

オーストラリアに数十億年前からの地球の様々な時代の証拠が残されているのはなぜなのでしょう?

それは、オーストラリアではほかの大陸との衝突や大陸全土におよぶ巨大な火山活動がからなかったからなのです。
ほかの大陸は数々の地殻変動や風化や浸食などによって元の姿を残していません。

ジャックヒルズのれき岩

出典:NHK

ジャックヒルズというところで採取してきた約30億年前のれき岩(小さな小石が集まって岩石となったもの)の中には約44億年前の鉱物も入っているのです。

44億年前の鉱物が含まれている

出典:NHK

地球が誕生したのが46億年前。その2億年後になる44億年前の大陸は現在の地球には残されていませんが、オーストラリアで見つかったこのジルコンの微粒子には44億年前の大陸が出来た当時の姿が留められているということです。

ここまでは、ゴンドワナ大陸ができるまでの絶景。

番組後半では分裂して、今のオーストラリアになる過程でできた絶景の紹介になります。

日本列島が1億年前には存在しなかったということを考えるとオーストラリアに数十億年前の姿が残ってることは驚くべきことですね。

逆に言うと、日本列島が出来、今存在しているのも驚くべき奇跡ですね。そう考えると、日本列島誕生についても気になると思います。気になる方は以前アップした記事「日本列島は大陸から引き裂かれできた!火成岩方位、1400Km離ロシア街と岐阜飛水峡のチャートで証明。」をご一読頂ければと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK