2019年4月9日(火)0:00~NHK BS世界のドキュメンタリー「人造人間の“私”」が放送されてました。
2019年にフィンランド Guerilla Films制作したもので、最初から非常にひきこまれました。
大阪大学の石黒浩教授が生み出した、多分野の研究チームに育てられた2019年世界で最も美しい完全な自律対話型のアンドロイドに「あなたには魂がある?」と質問すると「人間は自分たちが特別だと信じたいのね」「機械は魂を絶対に持てないと」見透かしたような回答が。
考えさせられます…
その後、世界でAIを活用する研究・開発などの例を示し、研究・開発する人間の倫理観、視聴者の倫理観を問うような内容なのですが、個人では境界を明確にすることはできないですよねと言われてる感じでした。
今、もっと国や世界レベルで危機感をもって、このことに取り組まないと、あっという間にシンギュラリティが来るということの示唆していました。
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目次
シンギュラリティまでに間に合わせよう!
AIが人間と違う価値観を持つようになること防ぐチャンスは1度しかない
このドキュメンタリーのナビゲーターは認知科学者マイケル・ラーカスオさんのようです。
シンギュラリティに至った時のAIが人間と違う道徳観を持ってることに対して非常に危惧しています。
われわれは危機感を持たなければいけないと思います。
政府や民間企業はAIを活用したデバイスやプログラムをひそかに開発しているのです。
ロボットのモラルに関する意思決定のプログラムはオープンにすべきです。
しかし、今はまだロボットが道徳的な決定を下すためのプログラムをオープンデータベース化しようとするグローバルな動きは見られていません。
性行動を人造人間に学習させ、孤独な若者にふれあいを提供
あるスペインのセルジ・サントスさんの研究・開発です
彼は性行動を人造人間に学習させ、孤独な若者に「ふれあい」を提供していました。
彼が正論と話していることは人として倫理的言動なのでしょうか?動画を見て感じてください。
世界経済の観点ではAIの世界乗っ取りは始まっている
フィンランド国会議員のユルキ・カスヴィが以下のように話されてますが、
乗っ取りは始まっている現実があるのに危機感が足りないとおっしゃられてるように思います。
人工知能が世界を乗っ取ると言われています。世界経済の観点からいくとそれはもう始まっているのです。
世界の有価証券取引ではAIを活用する動きが広まっています。
AIが何をしているのか、なぜそうしているのか誰にも分らない時があります。電源が落ちてAIによる取引が止まったこともありました。
これがもし他の分野、例えば物流や国防の分野で起きたらどうなるでしょうか?
マイクロチップの体内埋め込み
バイオハックス・インターナショナルCEOのヨワン・オスタールンドは以下のように話しています。
わたしは非常に忘れっぽいのでカギなどの代わりに情報の入ったチップを皮膚に埋め込むのです。
人間の体とテクノロジーを融合させ現実の肉体とデジタル化された人格をつなぐことができれば機械を操るためのデジタルの言葉を人間に与えるようなものです。
そうなれば自分がうまくできなかったことも克服できるようになります。
わたしはは忘れっぽいので物事を簡潔にしたいんです。
次の目標は細かいサービスでさらに価値を付加することです。面倒な手続きをなくすことですね。もっと簡単にしたいんです。
デジタルミー
イノベーション・リーダーのタネリ・ティッカさんがおもしろいという話と危険だなと思われてる話をされてました。
未来学者たちが何年もかけてある構想、デジタル・ミーを練ってきました。
AIシステムが可能な限りのルートを通じて特定の個人について学んでいき、最終的にデジタルミーは本人の代理が務まるほど正確になります。
Eメールシステムのバックグランドで動き、本人の代わりに返信してくれます
退屈で不要なメールを読む必要がなくなるのです。デジタルミー同士が会話したらおもしろいでしょうね。
今、人々はコミュニケーションや毎日使うソーシャルメディアでますますデジタルの助けを借りてます。
コミュニケーションを活性化し興味ある話題を多く拾ってくれるという点ではプラスですが、使い方を誤ると似たような価値観のものだけでつながりそれ以外の情報から切り離された状態になってしまいます。
それは言論の自由ではなく言論の喪失です。
夢を見る仕組みの解明
計算神経科学者の神谷之康さんの研究です。
人間の眠って夢を見ている間の脳をスキャンする機能的MRIという大型装置を使って脳の働きを測定します
数年前、これらの測定値からAIが学びとったパターンを組み合わせる方法を思いつき、これまでの研究で夢で見ていたものが自動車かどこの部屋にいるかぐらいは判明できるようになりました。
今は夢の内容を画像あるいは映像のレベルまで解読しようとしています。その結果により夢を見る仕組みの解明が進むでしょう。
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最後に
イノベーション・リーダーのタネリ・ティッカさんが最初の方に、AIは第3次ブームで、人間と非常に似た学習プロセスをたどり、1~2例の経験をすれば、後は自ら知識を習得するようになりますと話してましたが、子供の成長過程と同じですよね。
知識に関してはそうかもしれませんが、倫理観は都度親代わりになる人が教えていかなければならないのです。
その親代わりとなる方というのが、このドキュメンタリーでは色んな価値観を持った倫理観の人が出演されてますし、細かい境界線を決めるには時間がかかります。
大阪大学の石黒浩教授が生み出した2019年世界で最も美しい完全な自律対話型の
」というですので、その通りだと、今ならAIが人間と同じ価値観を持つようになる可能性があるというメッセージが込められてると受け止めた作品でした。
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