2018年9月5日22時放送のテレビ東京放送「未来世紀ジパング」は”水はカネなり! 異常気象で水不足が世界を襲う”がテーマでしたが、人口増加と気温の上昇で水不足の状況が各国各地で起こってます。
1995年に当時の世界銀行環境担当副総裁であったイスマイル・セラゲルディン氏が「20世紀の戦争が石油をめぐって戦われたとすれば、21世紀の戦争は水をめぐって戦われるであろう」と警告したとのこと。
番組内で現在の水関連ビジネス市場は56兆円ですが、2025年には110兆円になると予測されてます。
現在の水不足と水ビジネス関連はどうなってるのかを番組で放送されてましたので、紹介します。
<Sponserd Link>
目次
世界の水不足状況例
アメリカカルフォルニア州での水不足問題
ロサンゼルスでは2014年からウォーターポリスが水の不正使用を取り締まる活動をしています。
太陽が出ている時間に(すぐに蒸発することもあり)芝生に水を撒いてはいけない規則があり、スプリンクラーの使用制限を守ってない場合は違反切符を切ることになっている。2回目以降の違反は100ドル~600ドルの罰金が課せられます。

出典:テレビ東京
さらに、ロサンゼルスでは今年の山火事は史上最悪。
乾燥する冬に多いはずの山火事がすでに夏から多く発生、数千棟の民家が消失し、死亡する人も多数でています。
気温の上昇(ディスバレーで最高気温が52℃を観測)と例年の4分の1の降水量(日照)が大きな原因で夏から乾燥しているため、史上最悪の山火事の発生となってしまってます。

出典:NHK
ラスベガスでも噴水ショーは地下水をくみ上げて使っている。ホテルでも水使用量の監視システムで分析し水の消費を抑えようとしています。
ラスベガスの水源ミード湖の今の貯水量は半分以下の38%に。

出典:テレビ東京
18年間でボート置き場ぼ

出典:テレビ東京
アメリカ内務省水再生利用局の担当のかた節水しか解決策はないという状況です。
アメリカ住宅街には庭に芝生ではなく小石とサボテンの砂漠庭園が広がってきてます。(節水の意識に加え洲から補助金がでるからもあるそうです)
追加)2021年2月16日に新らしく「地球資源や食料の枯渇に対して意識すべきこと!その為に知っておかなくてはならないこと」を記事にしましたが、水不足はもうローカルの話ではなくなっているのです。
<Sponserd Link>
中国でも水不足問題が
急激な経済発展のため、工場などで水の需要が高まり、地下水のとり過ぎによって道路の陥没が多発しています。
中国第二の都市上海では毎年20センチの地盤沈下が起こっており、異常気象も重なり海面が上昇すると、下記の画像のように水浸しの年になると予想されてます。

出典:テレビ東京
<Sponserd Link>
今後は水関連ビジネスが!
世界一の水ビジネス大国イスラエル
60%が砂漠などの乾燥地帯のイスラエル、先進国の中でも昔から水に困っている国で、さらに今年の異常気象はそのイスラエルの死海では陥没した穴(シンクホール)が3000以上できて、遊泳禁止区域がたくさん。

出典:テレビ東京
だが、イスラエルの人々は節水する様子もなく、水に困ってる感じではない。
実は海水を飲めるようにしており、水道水の55%が海水をきれいにした水だったからなのです。
イスラエルの水関連ビジネス輸出額2,400億円と、世界一の水ビジネス大国なのです。
1日に2万リットルの海水を飲み水に浄化できるこの車、ガル・ウォーター・テクノロジーズ社の”ガル・モバイル”は1,500万円。すでに、イスラエル軍、フィリピン軍、ガーナ軍などが購入。10台以上が売れてます。

出典:テレビ東京
イスラエルには海水を淡水にする水工場が5つあります。
そのうちの1つのソレク工場では1日6億リットルを淡水化してます。

出典:テレビ東京
これが、そのソクル工場の淡水装置で、

出典:テレビ東京
ソクル工場の淡水装置フィルターです。

出典:テレビ東京
自家発電で電気代50%カットし、自動化で人件費を削減し、電気代等含め60円で1000リットルの水を作ることができるという。
このイスラエル淡水化システムは今や中国、インドなど40ヶ国に輸出、400もの工場を作るビッグビジネスとなっております。
また、空気から水を作る技術も。

出典:テレビ東京

出典:テレビ東京
電気代60円でおよそ1,000リットル作れるそうです。
家庭やオフィスでも使える価格はおよそ20万円の新商品小型空気ウォーターサーバーもあります。ターゲットはインド。
この技術はニューデリーで試験運用が行われインド投資会社と提携。さらに、トランプ大統領も訪問、アメリカに製造工場を建設することに決まったそうです。
<Sponserd Link>
日本に勝機は?
泥水にあるパウダーを入れて、

出典:テレビ東京
10秒シェイクすると、全体が泥色だった水が、上半分浄化された水になりました。

出典:テレビ東京
フィニッシュ。泥水が沈殿した!!!

出典:テレビ東京
その魔法の粉はカワイチ・テックで製造されたもの。
カワイチ・テックはゴム・プラスチック・樹脂のコンパウンド製造主体に展開しているメーカーですが、卓越したコンパウンド技術を活用し、新規事業や新製品開発を積極的に行っています。
その新規事業分野の一環として、汚水などを瞬時に浄化する凝集材製品の「KTパウダー」及びウイルス・細菌・バクテリアなどを不活性化する次亜塩素酸水の「KTウォーター」などを開発し、製造販売している。
この「KTパウダー」と「KTウォーター」は水質の浄化にも貢献する製品として高い評価を得ており、水質汚染の激しいインドにおいても今後販売展開が見込まれているそうです。
引用:ゴム報知新聞より
<Sponserd Link>
最後に
オープニングで日本人一人で1日どのくらい水を使ってるかという問いに、鈴木ちなみさんやユージさんは20~30リットルと回答しましたが、224リットルで、日本人は世界で6番目に多く水を使ってると、鎌田さん。
地球の水の97.5%は海水で、淡水は22.5%。その淡水のうち7割が南極・北極にある氷山や氷河なので、人がすぐに使える水は0.01%、例えると、500ミリリットルのペットボトルの水を地球全体の水の量とすると、目薬の1滴ぐらいの量とのこと。
と書きましたが、この放送をみて、水を無駄に使わないようにという節水の意識を高めるだけという時代ではなくなってきたことがわかりました。
いきなりですが、石灰石から作る革命的新素材 “LIMEX”と”KTパウダー”を全個体Li電池と同様のオールジャパンでという風に国が力をいれてくれればと期待したいです。
<Sponserd Link>
コメントを残す