プラゴミの現状。8割はそのまま地球上に積まれたまま!被害、廃棄現地がまず被り、海・大気を通して先進国に。

大量消費社会がもたらすプラスチック汚染

2021年2月28日(日)NHKスペシャル「2030 未来への分岐点(3)」”プラスチック汚染の脅威 大量消費社会の限界”が放送されてました。

プラスチック汚染の脅威 大量消費社会の限界

出典:NHK

私たちは便利な暮らしと引き換えに、大量のプラスチックを使い捨てにし続けています。

大量のプラスチックはどこまでも細かく砕け、海から大気まで、地球のあらゆるところに広がってきていることがわかってきました。

大気中のマイクロプラスチック

出典:NHK

今回のこの放送で、その大気中のマイクロプラスチックを私たちは確実に吸い込んでいるということも。

では、どのくらいの害が生じているのか?これからどうなるのか?が気になるところです。

まずは、この番組冒頭のひな鳥の中から出てくるプラスチックの量の多さ。下の動画を見て、悲惨さをイメージして続きを読んで頂ければと。

 

それでは、番組の前半の内容、廃プラスチックが及ぼしている現状について記事にします。

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プラスチックゴミが現在廃棄現地民や海の生態系にダメージを及ぼしている

先進国の廃プラで後進国住民に深刻な事態をもたらしている実態

マレーシア北部、人口40万の町スンガイプタニ。

今、私たちの便利な暮らしのしわ寄せが、この町に深刻な事態をもたらしています。

2020年11月深夜、リサイクル工場で発生した火災。
燃えているのは全てプラスチックゴミ。
日本など先進国から輸入され、ここでリサイクルされるはずだったものです。

異常事態

出典:NHK

この地区ではこうした火災が2年間で20件以上発生する異常事態となっています。
現地の消防は放火が原因とみています。

地元の診療所の医師ティオーさんは実態調査や抗議活動の先頭に立ってきました。

放火は業者自身だという疑い

出典:NHK

ティオーさん「証拠はないのですが廃棄物を燃やすために業者自身が放火したと疑っています」「火災を起こして廃棄物を安上がりに処理しないと採算がとれないからで

呼吸器患者が15%増加

出典:NHK

「彼等にとっては経済的ですが、住民は大変な被害を受けます」「去年の3月頃からは胃の病気、気管支炎、せきなどを訴える患者が、以前より15%増加しました」

投棄されたプラスチック

出典:NHK

ティオーさんたちがリサイクル業者に抗議し、取り締まりを訴えた結果、頻発していた放火は減りましたが、人目に付かないところに大量に投棄されるケースが相次いでいます。

砂ではなく細かく砕けたプラスチック

出典:NHK

投棄されたプラスチックゴミは1年後には細かく砕け砂のようなものになり、草木も生えない状態になるのです。

今回の取材で日本からのプラスチックゴミも大量に投棄されていることもわかりました。(ちなみに、このことについては以前「マレーシアで日本のプラごみの不法輸出発覚!資源ごみに分別していた私たちは、今後どうすればいいの?」で記事にしています。)

プラスチックゴミ輸出禁止

出典:NHK

不法投棄や放火を防ぐため、2021年1月に国際条約で相手国の同意のないプラスチックゴミの輸出は禁止されました。

しかし、今後も規制をくぐり抜ける業者が世界各国で後を絶たないとみて、当局は警戒を緩めてはいません。

ティオーさん「マレーシアは外国からのあらゆるゴミ捨て場になってしまった」と嘆いていました。

大量消費社会の限界

出典:NHK

行き場を失い、地球に溜まり続けていくプラスチックゴミ。このマレーシアでは大量消費社会の限界が露わになっていました。

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プラスチックゴミ消費量に対して80%はそのままの形で積み上げられ溢れている現状

1950年代から本格的に使われるようになったプラスチック製品。便利で丈夫。しかも安い。

20世紀の夢の発明ともてはやされました。

プラスチック製造累計量

出典:NHK

これまで世界で83億トン製造し、今も増加し続けています。

石油から作られるプラスチック。容器・包装が最も多く36%、建築資材16%、繊維14%と続き、身近なものが7割近くを占めています。

リサイクルは全体の9%

出典:NHK

リサイクルされているのは全体のわずか9%で、焼却場での処分は12%。燃やすと大量の二酸化炭素を出し温暖化につながるため、闇雲に増やせません。

地球に積みあがったままのプラスチックゴミ

出典:NHK

残りのおよそ8割は埋め立てなど、つまりゴミのまま地球に積みあがってるのです。

大きな問題は野ざらしになったプラスチックゴミの一部が海に流れ出すことです。

海遊プラゴミ

出典:NHK

その量はプラスチック消費量の1割、年間推定3,000万トン。海流に乗って地球全体に拡散していきます。

すでにゴミは回収しきれないほどの溢れています。

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海の生態系への影響

このプラスチックゴミが海の生態系に深刻なダメージを与える可能性が浮かび上がっています。

マイクロプラスチック

出典:NHK

海水に含まれる小さな粒、波や紫外線の影響で5mm以下に砕けたマイクロプラスチックを魚や貝などが誤飲する例が次々に報告されています。

魚の中に残っていたマイクロプラスチック

出典:NHK

栄養にならない異物を取り込み続けると十分に成長できず、繁殖への影響が出る可能性があると言われています。

1㎥中1,000mg以上

出典:NHK

リスクの解明のために調査を進めている九州大学の磯辺篤彦教授が、生き物にマイクロプラスチックを実験的に与えた36の研究を分析したところ、魚介類の成長に悪影響がでる値が1,000mg/㎥以上と判明しました。

その濃度に達しているところは既にあるのか?

磯辺教授の研究チームは太平洋から南極まで縦断するなど、およそ600地点からサンプルを回収。そのデータを元に海洋中のマイクロプラスチックの濃度をシミュレーションしました。

マイクロプラスチックの濃度シミュレーション結果

出典:NHK

解析の結果、濃い赤の部分が魚介るに悪影響の出る濃度です。

日本近海など、既にその値に達している可能性のあるエリアが浮かび上がりました。

2050年、海洋中のマイクロプラスチックの濃度シミュレーション

出典:NHK

もし、今のペースでプラスチックを使い続けると、魚介類に影響が出るとされるエリアが、2050年には3.2倍に拡大します。

その海域は多くの魚介類を育むエリアと重なるため、生態系が先細るリスクが見えてきたのです。

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最後に

九州大学の磯辺篤彦教授、2020年2月5日(水)のNHK Eテレ「又吉直樹のヘウレーカ!」で”プラスチックがどうにも止まらない!?”では指南役で出演。

その内容については「マイクロプラスチック自体は排出されるし、人間には無害だが、汚染物質を吸着することで有害となってることが問題。しかもその99%が行方不明⁉」をアップしていますので、ご一読ください。

その時に磯辺教授は「プラスチック自体は排出されるし、人間には無害」ということでしたが、今回放送のNHKスペシャル「2030 未来への分岐点(3)」”プラスチック汚染の脅威 大量消費社会の限界”の後半ではプラスチックに含まれる添加剤が人間に害を及ぼしている可能性があるという話です。

海流漂着プラスチックから検出される有害化学物質

出典:natgeo.nikkeibp.co.jp

ナショナルジオグラフィックで「マイクロプラスチックの健康への影響は?」(2018年)について見解を述べている東京農工大学の高田秀重教授の見解からはじまります。

恐ろしい話になってきましたが、地球上の大きな課題解決の最終的な答えは、一人一人が(資本主義社会の下)便利だからと何から何まで商品化して行くことに歯止めをかけないといけないということだけは間違いない気がします。

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1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK