細菌サイズのナノプラスチックが大気中や海川に存在!大気中のプラスチックは確実に人体へ!!

海に浮かぶ廃プラスチック

2021年2月28日(日)NHKスペシャル「2030 未来への分岐点(3)」”プラスチック汚染の脅威 大量消費社会の限界”が放送されてました。

今すぐ使用を減らさないと、10年後の2030年にはプラスチックゴミが海に今の3倍の9,000万トンになってしまうというのです。

で、先日、この放送の前半を「プラゴミの現状。8割はそのまま地球上に積まれたまま!被害、廃棄現地がまず被り、海・大気を通して先進国に。」で記事にしました。

今まで、そして上記の記事ではプラスチック自体は排泄されるため人体に害を及ぼさない。しかし、食物連鎖を崩壊させる私たちの暮らしに近いうちに影響が出てくるというおそれについての話でした。

しかし、放送後半では排泄できないで吸収している可能性、そしてそのことで人体に悪影響を及ぼす可能性が出てきているという恐ろしい話。

今回はその恐ろしい話の記事です。

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マイクロプラスチックはナノサイズとして飲食だけでなく大気からも体内に入り、蓄積している⁉

マイクロプラスチックの毒性添加物は食物連鎖によって濃縮されている!

マイクロプラスチックの人間への影響について警鐘を鳴らす人がいます。

東京農工大学、高田秀重教授。

これまでマイクロプラスチックは、人体に入っても排泄されるため問題はないとされていました。

プラスチックに含まれる添加剤と言われる化学物質の影響を懸念しています。

プラスチック添加物

出典:NHK

劣化を防ぐ紫外線吸収剤、燃えにくくする難燃剤などプラスチックの性能を高める様々な添加剤、中には人体に吸収されると有害なものもあります。

マイクロプラスチックは”運び屋”です。”トロイの木馬”と言う人もいます。
生物の体の中に入っていって、有害な化学物質が溶け出してくることで、その生物を中から攻撃してしまう。

高田教授の研究チームは添加剤が食物連鎖によって濃縮されていくことを、実験ではじめて明らかにしました。

まず、食物連鎖の底辺を支えるアミに添加剤が入った微細なマイクロプラスチックを与えます。
次にその水槽で育ったアミをカジカに与えます。カジカはアミをエサとして食べることで体内にマイクロプラスチックを取り込みます。

このカジカの身や臓器を精密に分析しました。

すると、全てのサンプルから臭素系難燃剤と紫外線吸収剤が検出されました。

これを海水から直接マイクロプラスチックを取り込んだカジカと比較。

アミからマイクロプラスチックを取り込むと海水より10倍の量に

出典:NHK

すると、アミを通じてマイクロプラスチックを取り込んだカジカは身に10倍ほど多くの難燃剤が蓄積されていました。

添加剤はエサを通じて取り込まれ、食物連鎖の上位に行くほど大きな影響を受ける可能性が明らかになったのです。

高田教授「人が食べる魚にしみ出して、魚の身にたまることがわかったことが非常に重大なことだと考えています」

臭素系難燃剤は電化製品やパソコンなどケースなどを燃えにくくするために使われています。その一部は2010年から国際条約で段階的に使用、製造が禁止されてきました。

動物実験で脳神経の発達を阻害することなどがわかったからです。

人の場合、母乳の中の蓄積量が多いほど子供の知能指数が低くなるという報告も出ています。因果関係はまだわかっていませんが、禁止を後押ししました。

多くの日用品に含まれる紫外線吸収剤についても同様な議論がはじまりつつあります。

高田秀重教授

出典:NHK

高田教授「長期的には毒しかしみ出しきてまわりまわって人に入ってくるというところ、かつ影響が数十年あるいは世代を超えてでるところが怖いところだと思います」「生産の末端から上流まで含めて全部変えていかないと、2030年までの間にそういう風なシフトチェンジをしようという合意形成をして、一斉に変える方向に舵をとらないと(未来を)変えることはできないと思います」

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ナノプラスチックの存在が人体に害を及ぼす可能性を

環境中でナノプラスチックが見つかる

マイクロプラスチックを電子顕微鏡で解析中の長崎大学中谷久之教授

出典:NHK

今、プラスチックの新たなリスクが浮かび上がっています。1mmより遥かに小さく砕けたナノプラスチックの存在です。

マイクロプラスチックの表面

出典:NHK

電子顕微鏡で海岸で採取したマイクロプラスチックの表面を見てみると、1㎛以下の突起が無数に見つかりました。

マイクロプラスチックの表面にナノプラスチックの可能性

出典:NHK

これが剥がれ落ちると、ナノプラスチックになると考えられます。

ナノプラスチックについての詳しいことについては長崎大学の中谷久之教授の見解を東京大学海洋アライアンスの「プラスチックごみは”削り節”でマイクロ化する」が記事としてのせていますので、よろしければ。

京都大学の田中周平准教授は世界に先駆け、ナノプラスチックを海や川の水から効率的に見つけ出す方法を開発しました。

ナノレベルのプラスチック

出典:NHK

細菌に近いサイズのナノプラスチック

出典:NHK

細菌に近いサイズまで小さくなったナノプラスチックがはじめて川の水から確認されました。

田中准教授

出典:NHK

田中准教授「菌類や細菌、数十ナノになるとウィルスの世界になるので、(人体に)吸収されないかどうかを懸念しないといけない大きさになるわけです」

環境中に漂うナノプラスチック。細菌並みのサイズになると排泄されず、小腸などを通じて血液の中に入ると考えられています。
細胞膜をもすり抜けて体の中に蓄積し、人体に悪影響を及ぼすのではと懸念されているのです。

スイスでのナノプラスチックが人体に害を及ぼすかどうかの研究

今、ナノプラスチックのリスクを見極める研究が本格的にはじまっています。

ティーナ・ビュルキ博士

出典:NHK

スイス国立研究所の毒性学者ティーナ・ビュルキ博士は50㎚のプラスチック粒子を使って人体への影響を調べています。

ナノプラスチックが胎盤組織に入り込んでいる

出典:NHK

実験の結果、ある場所にナノプラスチックが蓄積する可能性がわかりました。それは胎盤です。
胎盤は赤ちゃんを育む子宮の上にあり、赤ちゃんに栄養分や酸素を届ける場所です。

出産後取り外したばかりの胎盤にナノプラスチックを流し込み、ピュルキ博士はその組織の断面を観察しました。

胎盤の外側にナノプラスチックが蓄積している

出典:NHK

緑に光る粒子がナノプラスチック。この実験では外側の細胞に取り込まれていました。

胎盤へのプラスチックの蓄積が実際に起きると赤ちゃんに栄養が届きにくくなるリスクがあると言います。

ピュルキ博士「ナノプラスチックが胎盤の外側に組織に長い期間あると、大切な機能を妨げ、赤ちゃんに必要な栄養素やホルモンが十分に届かないなど悪い影響が出る可能性があります」「これを解明するには、さらに研究が必要です」

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大気中に大量のプラスチックが漂ってる指摘した研究

PM2.5など大気汚染を研究してきた福岡工業大学の永淵修博士は氷点下の高山にできる樹氷に注目しました。

樹氷

出典:NHK

永淵博士「見た目は非常に美しいんですが、この中に待機中の汚染物質がかなりの量ふくまれています」「マイクロプラスチックもかなりの量含まれています」

標高1,000mの高山には地球を循環する風が吹いています。樹氷には遠くから運ばれた汚染物質が封じ込められています。

樹氷を濾すと多くの塵が

出典:NHK

樹氷を溶かして濾しとると、黄砂などの塵が無数に浮かび上がりました。

樹氷の中にあったスギ花粉ほどのマイクロプラスチック

出典:NHK

その中にはプラスチックの粒子も。70㎛、スギの花粉ほどのマイクロプラスチックが見つかりました。

1ℓ中のマイクロプラスチック濃度

出典:NHK

その数は1ℓ中5,000~10,000個と永淵博士にとっても想像以上の濃度でした。

マイクロプラスチックを確実に吸い込んでいる

出典:NHK

永淵博士「それはもう、確実に吸い込んでますね」「プラスチックは寿命無いですよね」「何百年も分解しないし、ふわふわふわふわ地球上を漂っている」「人間がもしプラスチックの影響を受けるとしたら、呼吸や食べ物を通じてマイクロプラスチックの小さくなったものが誤って入ってきて、血中に入っていろんな臓器に回ってきてそこでどういう悪さをするかというのは全くわかっていない」

永淵博士は大気を通してプラスチックを取り込むことによる健康影響について研究をはじめています。

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最後に

ナノプラスチックとして排泄されず体内に蓄積することで、悪影響がない可能性は非常に低いと誰もが考えると思います。

人間の体にとって異物なんですから。

私たちは便利な暮らしと引き換えに、大量のプラスチックを使い捨てにし続けていますが、本当にこれ以上の便利さは必要なのでしょうか?

資本主義社会の下で、他者との競争に勝利(?)することのために人間らしい暮らしを捨てさせる便利さが、(他人の)人間らしい暮らしの犠牲の上に成り立っていることをもう少し考えて行動をすべきではないかと。

しかし、私の周りのほぼ全員がこの犠牲は別の世界の話というか、意識さえしてないような気がし、気持ちが沈みます。

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1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK