2019年5月29日(水)、プラスチックごみの不法輸出の実態はカナダだけではなかったことがわかりました。
やはり(私見)、日本もでした。
最近、「資源ごみを分別して意味があるのだろうか?」「中国がプラごみ輸入禁止以降、日本の莫大なプラごみの量を合法的に受け入れてくれる国はあるのだろうか?」と感じながらも分別してましたが、やはり不法に輸出されてた分があったのですね。
そういえば、今年3月に安倍晋三首相は6月に大阪市で開くG20首脳会議で、議題となる海洋プラスチックごみの削減などに関して「G20議長国として地球規模課題の解決に向け、リーダーシップを発揮したい」と決意を述べたそうですが、G20まであと1ヶ月弱のこの時期に…
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目次
日本のマレーシアへのプラゴミ不法輸出が発覚
NHK「おはよう日本」ニュース記事 2019.5.29
昨日の川崎市登戸の殺傷事件のニュースに加え、今朝は下記の残念なようなニュースがありました。
日本などからマレーシアに違法に持ち込まれた450トンのプラスチックごみを輸出元の国に強制的に送り返すとマレーシア政府が発表。
今後、違法なごみの持ち込みを厳しく取り締まることにしています。
マレーシア政府によりますと、プラスチックゴミはリサイクル可能な資源として輸入されていましたが、実際には汚れてリサイクルできない家庭ゴミや電子廃棄物で、日本やアメリカ、中国など少なくても7ヶ国から持ち込まれていました。
マレーシア政府はいずれも違法な持ち込みで、輸出元の国に強制的に送り返すよう受け入れた業者に通達を出し、輸送費用も負担させるということです。
このほかにも2,550トンのプラスチックゴミの調査を進め、違法な持ち込みと確認されしだい送り返すとしています。
中国が2017年に、プラスチックゴミの輸入を原則禁止してからマレーシアへの持ち込みが急増し、政府はリサイクルできるものだけを受け入れるよう規制を強化しました。しかし表示を偽った違法な輸入や不法な投棄があとを絶たず大きな問題となっていました。
引用:NHK NEWS WEB
元々、日本で回収された資源ゴミがリサイクルされず東南アジアに輸出されている事実はありましたが、不法輸出とは…
毎日新聞の記事では、わたしたちの出すプラゴミはあふれだしており、廃棄業者が処分できなく、不法な輸出をしてるようになってます。
なぜこんなことが起こったのでしょうか?
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自治体によりプラごみが燃やすごみ、資源ごみの基準が曖昧
品川区と足立区のプラスチック製容器包装は分別が異なります。
少し見てみましょう。
品川区の燃やすプラごみは汚れているプラスチック製容器包装とその他のプラスチックとして下記があります。
プラスチック製バケツ・菓子の外包装・マヨネーズの容器・飲料用プラスチック製容器・洗剤などのボトル・フロッピーディスク・CD・ビデオテープ・ボールペン・歯磨き粉チューブ・歯ブラシなど
一方、足立区の燃やすプラごみは汚れてる汚れてない関係ないのです。
食品トレイはスーパーなど店舗で回収しているお店にということです。
品川区資源プラごみは汚れていないプラスチック製容器包装
軽く水ですすいでから、中身の見える袋に入れて出してください。※プラマークが付いているものが対象です。
※汚れが落ちにくいプラスチック製容器包装やおもちゃ、文具、雑貨品などのプラスチック製品本体は、燃やすごみにお出しください。
品川区は汚れが落ちればリサイクルできるのでするという前提で回収しています。
ちなみに、港区の燃やすプラごみの基準も品川区に近いのですが、説明が細かいです。
以下、港区のHPの資源ごみを下記に抜き出してみました。
・トレイ類(弁当容器など)
・フィルム・袋類(ペットボトルのラベル、ビニール袋、お菓子の袋など)
・カップ・パック類(カップ麺の容器、卵のパックなど)
・キャップ・ふた類(ペットボトルのキャップ、インスタントコーヒーのふたなど)
・ボトル類・チューブ類(シャンプーや洗剤の容器など)・緩衝材(発泡スチロール、エアキャップ、果物ネットなど)
・その他のプラスチック(CDケース、プラスチック製のハンガー、おもちゃ、ラップ、ストローなど)
出すときのお願い
お菓子の袋は、裏側がアルミでも、プラマークがあれば、資源プラスチックとして出すことができます。
ラップ等についている値札等のシールは、はがす必要はありません。
発泡スチロールは、30センチメートルを超えても回収します。
ペットボトルは、資源(ペットボトルの回収日)に出してください。
汚れている場合は、汚れを落としてください。(※洗剤は不要です)
汚れはどこまで落とせばいいの?
食べ物の色素等が残っている程度なら、資源プラスチックとして出すことができます。
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食べ物などの異物が残っていると、資源プラスチックとして、出せません。 | 古布で拭き取るか、残り水ですすぐなどして、汚れを落としてください。洗剤は不用です。 | 食べ物の色素等が残っている程度なら、資源プラスチックとして、出すことができます。 |
ふた付きの容器、または中身の見える袋に入れて出してください。
※段ボール箱や、紙袋では出さないでください。
※袋の中でさらに小袋で小分けにしないでください。
汚れの落とせないプラスチックは可燃ごみへ
汚れたまま資源プラスチックに出されてしまうと、他のきれいなプラスチックまで一緒に汚れてしまい、リサイクルできなくなります。汚れの落とせないプラスチックは、可燃ごみに出してください。
3つの区のプラスチックのもえるごみと資源ごみの案内を見ましたが、品川区と港区は汚れという基準が曖昧のように思われます。
区民がきちんとリサイクルの可否基準まで把握はできてないので、この後さらに、汚れ具合でリサイクルできるできないの分別しているのでコストがかかっているはずです。
また、そこでリサイクルできないごみと回収してきたごみの未分別を保管することに対してもコストがかかります。
それなら、下請け業者としては自治体の目を盗んで海外にリサイクル資源として輸出したくなるのでは?
と、少し、そうなることがわかるような気がします。
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最後に
高温でゴミを燃やすことのできる比較的新しい焼却炉だと、プラスチックを燃やしたときに発生する有害物質・ダイオキシンが発生しにくいのです。
そして、焼却にかかる時間が短く、また、ゴミを細かく分別しなくとも大丈夫なのでより低コストに。
おそらく、品川区も港区も汚れたプラスチックごみは燃やすごみで処理しているので、高温での焼却炉のはずです。しかし、リサイクル資源ごみの分別項目があるのは”最終処分量や温室効果ガスの削減”の数値目標のためのような気が。
ずっと、どうしたらいいか考えていたわたしは決めました。明日からは、日本環境設計のようなケミカルリサイクルをする企業が資源ごみのリサイクルの主流になるまで、全てのプラごみは燃えるごみでだすことにしたいと思います。
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