2018年5月14日、朝日新聞デジタルの記事をみて、乗務前の点呼時に睡眠不足まで確認、記録することが義務になることをしりました。
トラックやバスの運転手は6月から、乗務前に必ず睡眠状態のチェックを受け、不足の場合は乗務できなくなる。輸送業界は人手不足が深刻で、運転手が過酷な勤務を強いられ睡眠不足による事故も目立つことから、国土交通省が事業者への義務化を決めた。
貨物自動車運送事業法などに基づく省令を改め、事業者がドライバーを乗務させてはならない項目に「睡眠不足」を新たに盛り込む。「疾病」や「疲労」などはあったが、睡眠不足は明記されていなかった。
事業者は、乗務前に運転手の健康状態や飲酒の有無などを確認する「点呼」の際に睡眠が十分かを確認することが義務となる。睡眠時間には個人差があるため具体的な時間についての基準は定められていないが、睡眠不足のまま乗務を許可したと認定されれば運行停止など行政処分の対象となるため、事業者は厳しい対応を求められる。具体的には、運転手と対面などでやり取りし、睡眠不足による集中力低下など安全に支障がでる状態にないか丁寧に確認して結果を記録として残さなければならない。
ドライバー側に対しても、睡眠不足についての正直な申告を義務化する。
引用:朝日新聞デジタルより
わたしは数年前まで外出先でのアルコールチェッカーや眠気のセンサーなどでの異常値を感知した場合に3Gや4G回線を利用し、運行管理者及びドライバー本人にアラートをあげるシステムを運送会社、タクシー会社、バス会社等に提案する仕事をしてましたので、この記事をみて、とうとうおかしなことになってきたと感じました。
睡眠時間の具体的な時間の基準は定められてないのだけど、義務化???
確かに睡眠不足の状況で業務じゃなくても車を運転することは避けた方がいいとは思いますが、国交省のこの義務化の話は「ちゃんとしてね」と表面上指導し、「言っておいたからね」のようなやり方にしかみえません。非常に残念です。

出典:yahoo!リアルタイム
あまり意味がない睡眠不足確認より、運転中に眠気を測定することの方がよりよい安全性につながるのではないかと思ってますので、わたしが知ってるある製品を紹介します。
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目次
ウェアラブル眠気センサー、富士通Feelythm(フィーリズム)
眠気と自律神経との関係から独自アルゴリズムを作り
士通エンベデッドシステム事業部でシニアマネージャーを務める山添雅秀氏は「眠気には、自律神経が大きく関わっています。覚醒しているときは交感神経が、眠気を感じたりリラックスしたりしているときは副交感神経が優位に立っているのですが、副交感神経が優位になるときには、活発だった脈波、いわゆる、脈と脈との間隔がだんだんと一定になっていきます。フィーリズムでは、この体のメカニズムを利用して、耳たぶから取得した脈波を独自のアルゴリズムで解析し、眠気レベルを検知しているんです。」と説明。
引用:カーセンサーより
個人ごとに異なる脈波をデータ化し、学習する
フィーリズムが秀逸なのは、使えば使うほど賢くなるというところだ。脈波は個人によってばらつきがあるのだが、数分間の使用で個人の基準値を作成して記憶。その基準値をもとに脈波のゆらぎを修正するので、正しく眠気を判断することができるのだ。また、学習機能を備えており、1~2週間継続して使用することで、時間帯別の脈波の特徴なども把握してより眠気を検知する精度が上がっていくのです。
引用:カーセンサーより
さらにシステム等詳しい説明は富士通さんの説明動画をご覧になってください。
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最後に
出庫時に多くのドライバー全員を数少ない運行管理者が丁寧に確認することになると思いますが、ドライバー個人個人で睡眠の足・不足の基準時間も定かでない上に、運航管理者の判断基準も個人個人で違うはず。
主観が入り過ぎる確認でいいとは到底思えません。しかも、運航管理者とドライバーの上下関係もあると思います。うまくないですよね。

出典:yahoo!リアルタイム
睡眠充分のはずが、経験したことのない業務で緊張して途中で疲れて眠気が起こり、事故につながる場合もあるはずです。
そういったことを考えると、運転中の眠気を感知して、アラートが上がったら休憩を促すことにするようなこと仕組みを義務化すべきではないでしょいうか。
ということで、ウェアラブル眠気センサー、富士通Feelythm(フィーリズム)を紹介させて頂きました。
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