又吉直樹の「びっくりするくらい人って自分本位」「すごい裏切るじゃないですか、みんな」「ぼくも…」というの本音に共感。

「人ってみんな裏切りますよね」と言ってる又吉さん

2020年2月12日(水)、NHK Eテレ「又吉直樹のヘウレーカ!」は”狭い空間でも居心地よくなりますか?”。(2019年2月27日の再放送)で案内してくださった極地建築家の村上祐資さんは「極地という“厳しい”環境にこそ人間の住まいの本質が現れる」ということで、過酷な体験を通して考えてきた方で、すご過ぎると思えるような人。

極地建築家村上さん

出典:NHK

村上さんの極地生活の経験やお話が又吉さんの本音を引き出し、又吉さんの中にある決定的な言葉が聞けて感動しました。

番組内容を紹介したいと思います。
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極地で自分を見つめ直すのではなく、居住者の気分を考えた建築を追求する人がいる

人は同じ閉鎖環境でもアイソレーションとインサレーションの違いを感じてる

ある程度同じ建築の器に住んでいたらそこそこ満足できるはずだが、実際に昭和基地みたいな閉鎖環境で暮らしてみると両極端なのです。

このことは建築学的に考えると不思議なこと。

人には同じ閉鎖環境でもアイソレーションisolation(閉じ込める隔離)とインサレーションinsulation(保護する隔離)と思う人がいるということだと。

昭和基地は当初、(2年間だけの予定だったので、)第一次隊(1957年)の時は隊員たちが木質パネルを使って基地4棟(発電棟、母屋棟、居住棟、無線棟)を自分たちで建設したのです。日本最初のプレハブ建設。個室は1畳半ほどだったのです。

しかし、その後、母屋棟が食堂棟→娯楽棟→倉庫となっていき、個室は2.5㎡→5㎡→7㎡(四畳半ほど)、3階建ての管理棟には食堂、バー、娯楽室と、昭和基地は極限の環境に適応してない人でも住めるような発達の仕方をしてきたのです。

自分たちで快適さを作っていく、極地環境ではがんばろうなど意志だけではどうにもできなくなるので、(自分たちでしぶとく生きていくんだという)気分の力が大事になることがあるのです。

村上さんは、そういった空間を建築学でどうにかできないかぼんやりと思っていたのですが、あることを知ったことで、極地に居住するようになるのです。
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バイオスフィア2

村上さんが極地建築家になった理由のきっかけはアメリカアリゾナ州の閉鎖生体実験施設バイオスフィア2(約1万㎡のドームの中に海、熱帯雨林、砂漠、サバンナ、湿地などが作られた”第2の生物圏”)で、完全に閉鎖され、空気・食料・水など全て施設内循環されている施設を知ったそうです。

その中で2年間、男女8人の研究者が自給自足の実験があったのですが、生物のプロジェクトだけど一番建築のプロジェクトと村上さんは思ったのです。

地球の人たちが別の惑星で暮らすときにヒントになると。

本当に人が暮らすということに向き合うことができるということに気づいたということです。

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又吉さん、模擬宇宙基地での居住実験はやりたくない理由

又吉さん「ぼくとかだと、そういう環境に人間が集まって一定期間、一緒に暮らしたら、絶対に色んな問題が出てきてしまって、苦しいだろうなという前提の考え方なんですよね」「そのためにそれぞれだいぶガマンせな、うまくはいかないだろうなっていう考え、だからたぶんイヤだなって、その」

又吉さん「でも、びっくりするくらい人って自分本位っていうか、すごい裏切るじゃないっすかみんな」

村上さん「そうですね」

又吉さん「裏切るし~」「で、自分ではわからないじゃないっすか、ぼくも裏切ってるかもわからないし」「だから~、怖いですね」「逃げ場がないってのが」

村上さん「そうなんですよ、自分だけは大丈夫だろうと思って入ってるのですけど、一人の愚痴が仲いい人に伝わると『なんかそうかも』と、問題は共有してるわけじゃないですか」「その感情を共有しちゃって、それを議論すると何とも思ってなかったのに、大変な問題なんだということになって」「気付くとチーム全体が変な方向に行ったりとか、歯止めが利かなくなっちゃりすことも、すごいあるんですよね」
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シムブレイクをしないで「ここなんだ」という気分は空間を作る建築に関係

村上さん、シムブレイクとはシミュレーション(模擬実験)をブレイク(中断)するという意味で、どっか頭の中で「ここではない、どこかがある」と思ってるが故の行動がシムブレイクにつながっていると。

閉鎖環境の集団生活では、誰も見てないが、シムを継続していくというのは結構大事なことで、村上さんは人間と空間を同時にとらえており、シムブレイクしなかったということは「ここなんだ」「移動するではなくて、留まって何をするか」というところに空間を作り出す建築が関係していると思ってるということです。
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最後に

自分自身、極限環境の模擬実験ではないですが、人生の中で「ここではない、どこかがある」と思った行動、シムブレイクをしてきたような気がします。

シムブレイクの際の気持ちを説明する村上さん

出典:NHK

シムブレイクしたのはそう、確かに村上さんがおっしゃっていたまぎれもなく”気分”というものだったようなきがします。

今回の放送ではシムブレイクをすることが良いか悪いかわからないですが、極地建築士村上さんは良し悪しではなく、「ここなんだ」と思わせることができる空間が建築でできるということを追求したいということです。

得か損かをわかりたいと思う人間に、善意も正義も力を込めて握りしめるほどこぼれ落ちていくこの社会ではない極限の状態で気分でここにいることを選択するような建築ってすばらしいと感じました。

また、今回の放送でわたしは、村上さんが又吉さんのまぎれもない本音を引き出してくれたことで、心が軽くなりました。

感謝です。ありがとうございます。

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1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK