「教科書なんて役に立たない」と思っている人の考えを覆す“教科書クイズバラエティ”、NHK「世界は教科書でできている」の1回目が2020年8月19日再放送されてました。

出典:NHK
「塩サケを上手に塩抜きする方法は?」
「なぜ100度のサウナでヤケドしないの?」
「温泉で髪を洗うとギシギシになるのはなぜ?」
などは実は教科書で教わっていることなんです。

出典:NHK
今回記事にするのは圧力鍋の原理について。
「圧力鍋を使うと調理時間が短くなるのはなぜ?」の答えは理科の教科書で習う知識があればわかるということなのです。

出典:NHK
実際に番組で、この質問を合羽橋にいた料理好き50人に確認したところ、正解率は40%でしたので、使い方はわかっていても、仕組みはわからないという方が結構多いかもということ。
<Sponserd Link>
圧力鍋の仕組みは?
沸点が上昇して高温で調理できるから調理時間が短くなる
本来水は100℃で沸騰しますが、圧力がかかった状態になると水は100℃では沸騰しなくなるのです。

出典:NHK
普通の鍋なら水蒸気は外に逃げますが、

出典:NHK
圧力鍋は密閉されていて水蒸気は外に逃げません。

出典:NHK
鍋の中は水蒸気でパンパンになり圧力が高くなります。

出典:NHK
圧力がかかってない状態だと100℃で沸騰する水が、圧力が高くなっている圧力鍋では沸騰する温度がおよそ120℃にまで上昇します。
鍋の中の水蒸気も高温になるので、食材に火が通りやすくなるのです。

出典:NHK
サツマイモは蒸し器では約30分かかるのですが、圧力鍋だと約10分。
沸点が上昇して高温で調理できるからということなのです。
<Sponserd Link>
沸騰、沸点とは
沸騰とは液体がその内部で気化する現象です。
沸とうが起こるときの温度である沸点に達することで、液体の表面だけでなく、内部でも液体から気体に変わろうとする現象が起こることをいいます。
ちなみに、表面で気化するのことは蒸発と言います。
外気圧と蒸気圧が同じになった時に沸とうは始まります。
蒸気圧とは同物質の気体と液体(水の場合は水と水蒸気ということ)が共存している時、気体が押す圧力のことです。
温度が高くなるにつれて、気体に変わろうとする分子が増えるので蒸気圧は大きくなります。
通常私たちが暮らしているところでは、気圧は1気圧、1013.25hpa(ヘクトパスカル)なので、蒸気圧がこの数値になれば沸騰するということです。
<Sponserd Link>
最後に
高い山の上だと気圧が低いので水の沸点が100℃以下になってしまい、お米を炊くとうまく炊けません。
ということは、高い山で圧力鍋を使えば、うまく炊けるかもしれませんね。
が、燃料がもったいないですし、重くて山登りに差し支えちゃいますからね。
<Sponserd Link>
コメントを残す