2020年1月5日、11日のBSフジ「この国の行く末2」は計算創薬(バーチャルファーマ)の世界で日本で代表する企業モジュラス株式会社 代表取締役木村俊さんが北尾さんと対談されていました。

出典:BSフジ
モジュラス株式会社は最先端のシミュレーション技術の計算創薬技術プラットフォームを利用し、化合物設計・評価を行うことで、創薬標的に対する臨床候補品の発見を目指した最適化研究を行い、低分子創薬を加速させ、短期間で低価格の医薬品を生み出すことを目的としています。

出典:BSフジ
近年まで、低分子医薬品は開発し終わっていて、もう出てこないと言われていましたが、モジュラスの計算創薬(バーチャルファーマ)を使うと、新たな低分子医薬品発見の可能性が広がってすばらしいことと北尾さんも、モジュラスの計算創薬の技術を絶賛していましたので、紹介します。
<Sponserd Link>
バーチャルファーマで世界へ
3次元構造にフィットする化合物をデザインすることが必要な現在の創薬の流れ、モジュラスが加速化
セレンディピティからバーチャルファーマへ
1920年代、微生物が作る物質から新薬を探す方法が青カビが作る抗生物質ペニシリンからはじまった。セレンディピティ、偶然にみつけるような感じでした。

1980年代 体内の標的(病気の根源)に作用する低分子薬をデザインした分子標的薬が主流になります。
2000年ごろには体内にある標的の3次元構造が分かるようになってきましたので、構造に直接フィットする化合物(薬)のデザインを行うようになります。
元々低分子薬が主流だったのですが、1990年ごろから高分子医薬品である抗体医薬品、バイオ医薬品がでてきました。現在では再生医療などもあります。
しかし、高分子医薬品は薬価が高くなりがちなのです。一方、低分子医薬品は一回発見されると安くつくることができるので、薬価は低いのです。
しかし、開発コスト・効率が悪いので、モジュラスは計算技術を活用して開発を効率化しようとしています。
抗体(高分子)や中分子薬では届かない標的に作用することができるということもモジュラスは低分子にこだわっている理由です。
計算創薬のメリット
①創薬コストの削減に伴う薬価の低下につながります。
出典:BSフジ②開発期間の短縮できます。
従来の実験法は100万化合物を半年かけてスクリーニング(振るい分け)することで、薬のタネをみつけることができていたのですが、モジュラスのプラットフォームでは、計算を使って100憶化合物をコンピュータでスクリーニングできるようになり、そうすると新たな低分子薬発見の可能性があるのです。
時代はゼネラリストではなくスペシャリストが力を発揮する、餅は餅屋になってきていることを感じますよね。
<Sponserd Link>
コメントを残す