2020年7月23日(金)、NHK Eテレ「きょうの健康」は”進歩する肝臓がん治療”(2019年11月の再放送)。

出典:NHK
肝臓がんの治療法にはがんを切除手術する、焼き固めるなど様々あります。
がんが進行した場合の治療の中心となるのは分子標的薬はがん細胞だけを攻撃し、がんが大きくなるのを防ぐ分子標的薬。
以前は1種類でしたが、ここ3年で4種類になり、治療を長く続けられるようになりました。
このように、今までは根治が難しいケースでも、治療お選択肢が増えて、可能性も広がっているのです。
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目次
肝臓がんの最新治療
治療法の選び方
肝臓がんの主な治療法は主に5つあります。

出典:NHK
がんの大きさや、数、場所、肝機能の程度により治療法が決まります。
がんが肝臓内にとどまっていて、離れた場所に転移してなければ場合は切除手術、焼しゃく療法、肝動脈塞栓療法が治療の中心。
がんの数が3個以下の場合
第1選択
根治が望めることが多く、切除手術が第1選択。
第2選択
第2選択は直径が3cm以下の小さい場合には焼しゃく療法(ただし、がんが主要な血管や胆管から離れていることが条件)、3cm以上の場合は焼しゃく療法だとがんを全て焼ききれない可能性が高まるので、切除手術と肝動脈塞栓療法です。
切除手術が根治の高齢などで心臓や肺に重い病気がある場合は体に大きな負担となりますので、焼しゃく療法、肝動脈塞栓療法を選択することを考えます。
がんの数が4個以上の場合
がんが4個以上あると治療の範囲が広くなりやすいので、切除手術や焼しゃく療法は行えません。
肝機能が中程度に保たれてれることが条件の、第1選択
肝動脈塞栓療法で根治を目指します。が、効果が不十分な場合は分子標的薬による治療を行います。
根治が難しい場合に分子標的薬で治療の中心にし、がんを小さくする、増大を防ぐ効果を目指します。
肝機能が中程度に保たれてない場合は
肝臓移植は肝機能が大きく低下している場合の選択肢となります。
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4種類に増えた「分子標的薬」
分子標的薬はがん細胞だけを攻撃し、がんが大きくなるのを防ぐ分子標的薬。

出典:NHK
以前は1種類でしたが、ここ3年で4種類になりました。

出典:NHK
分子標的薬が4時治療まで可能になったことで、以前より長い期間使えるので、うまくいけばがんを小さくする、増大を防ぐ可能性が高くなってきています。
一次治療は最も効果が得られる確率が高いソラフェニブかレンバチニブを使います。

出典:NHK
実際にレンバチニブを6ヶ月続けて、白い部分のがんにまで血液が流れにくくなり、黒く、小さくなるという効果報告が増えてきています。
2次治療以降は効果の出方や副作用をみて、医師が判断します。

出典:NHK
分子標的薬も副作用はありますが、起こる割合が患者の4分の1程度でほかの薬より低いのです。

出典:NHK
レンバチニブ、ソラフェニブ、レゴラフェニブは副作用が起きた患者の方ががんの効果がでやすいので、がんへの効果を期待して、できる限り副作用に対処しながら、薬を長く続けられるようにすることが大事なのです。
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最後に
肝機能を保つ生活は食事をできるだけ1日4~5回に分けてしっかり摂ることと、週にウォーキングと週に1回の筋トレ運動を勧めています。
筋肉は”第二の肝臓”と言われ、アンモニアの解毒やブドウ糖の貯蔵など、肝臓と同じような働きをしているので、維持することで、肝臓の負担を軽くしてくれるのです。
その他、詳しくは下の動画を参考にして下さい。
また、肝機能が保たれているかは血液検査のアルブミン(たんぱく質の一種)の数値が下がってくることを覚えておいて下さい。
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