マラリアを根絶可能なワクチンを日本人研究者が開発。臨床試験参加者30人全員経過良好!! 感染流行地コンゴで結果を出し実用化へ。

マラリア感染者数と死亡者数

2020年1月26日(日)NHK Eテレ「サイエンスZERO」で、マラリア根絶を目指しワクチン開発に挑む日本人研究者・赤畑渉さんが2019年9月にアメリカ メリーランド州ウォルターリード陸軍研究所で臨床試験(新しい薬品で安全性や効果を人間の体で確かめる試験)に臨んでいました。

赤畑さん

出典:NHK

マラリアはアフリカを中心に年間2億人以上の感染者が生じており、40万人以上が死亡しており、犠牲者の6割以上が5歳未満の子どもで、治療薬はあるのですが、高価なため誰でも治療で使えることができるとは限りません。

期待されているのは安価で、大量生産が可能なワクチンでした。赤畑さんが開発を開始して10年、動物実験で9割の感染を防いだワクチンを初めて人で効果を確かめることに。効果があることが示されれば実用化が近づきます。

臨床試験には30人が参加。結果はどうなったのでしょうか?
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赤畑さんが開発したのは免疫を誘導する能力が従来の約8倍のマラリアワクチン

赤畑さんの開発したワクチンはどんなものか?

現在、数十のワクチンが提案されていますが、実用化されているのは一つだけで、効果は4割程度なので、このワクチンだけでは、マラリアの根絶は望めないのです。

赤畑さんが開発した抗原480個のワクチン

出典:NHK

 

VLPの表面に抗原としてマラリアの特徴となる病原体を乗せたものがマラリアワクチンで、遺伝子がないので安全性が高いと言われています。

ワクチンが入った体内では免疫反応が起こり、抗体がつくられます。抗原が多いほど抗体が多くつくられ効果が高いと考えられています。つまり、たくさん抗原がのったワクチンは効果が高いということ。

VLPとはVirus Like  Particle(ウィルスに似た粒子)の略で、遺伝子を除いた殻だけの部分。

赤畑さんは従来のワクチンの直径が約4倍で、約250種チクングニアウィルスの中からVLPで固いものを探し出したのです。

そして、そのVLPに抗原を従来の10倍以上にもなる480個敷き詰めたのです。

そして、大腸菌にVLPを作らせれば、わずか半日で700億倍になります。量産もできる仕組みも整いました。

大腸菌で半日で約700億倍のVLPができる

出典:NHK

「私たちのワクチンに初めてマラリアをドラスティック(急激)に減らすワクチンになる可能性があり、マラリアがない世界が実現できるかもしれない」と、赤畑さん。
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臨床実験の結果、今どうなっているか?

臨床実験開始

30名の参加者は5回以上蚊に刺されるまで待ちます。

もし、発症した場合はすぐに薬で治療することになっています。

蚊に刺された後、体内では蚊の針からはマラリア原虫が侵入、すぐに血流にのって肝臓に辿り着きます。

三日月型マラリア原虫

出典:NHK

細胞の中に入り込み、三日月型から発症形態の丸い形に。肝臓で分裂、増殖を開始します。この状態がマラリアの感染です。

発症形態のマラリア菌

出典:NHK

約2週間かけて増殖すると、肝臓から血液内に。赤血球を破壊するとともに毒素を発生し、発熱や貧血を引き起こします。マラリアが発症となります。

最悪の場合、脳や腎臓などの機能不全を起こし、死に至ることもあります。

赤畑さんが開発したワクチンは三日月形の感染形態の時に、マラリアに感染する前の原虫を狙います。

強い免疫力が働き、全滅させることができれば感染はしないはずです。

原虫が肝臓に辿り着くまでの時間45分の間に免疫が働くかが勝負になります。
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臨床試験1週間後

発症形態のマラリア原虫が血液中でみつかるかどうかです。

誰もマラリアにかかっていませんでした。

3ヶ月以上経っても、赤畑さんに参加者がマラリア感染者になったという報告は届いてません。

経過良好ということで、赤畑さんは次のステップに。
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最後に

年間約1,500万人、死者約3万がマラリアに感染している感染流行地であるコンゴ民主共和国で

コンゴ民主共和国

出典:NHK

日常的にマラリアに接している人たちの臨床試験です。

ここにもすごいことをやり遂げようとしている方がいました。

赤畑さん、亡き友のため(上記動画で)に、天然痘を根絶させた天然痘ワクチンに続く、マラリア根絶のワクチン実用化まで、もう少し。がんばってください。

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1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK