2020年8月2日(日)NHK Eテレ「サイエンスZERO」は”超新星爆発直前!?赤い巨星ベテルギウス”、
昨年の暮れからざわついていたベテルギウスの超新星爆発について、国立天文台縣秀彦准教授がスタジオで解説してくださいました。

出典:NHK
そして、地球から640光年の超近距離で超新星爆発がどう見えるのかを、東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構でシミュレーションし、その結果を「サイエンスZERO」で映像化してくれてます。
必見です。
目次
史上初観測となる至近距離での超新星爆発のイメージ映像
ベテルギウスの超新星爆発が話題になった理由

出典:NHK
2019年暮れごろから天文業界で、オリオン座の右腕に位置するベテルギウスが超新星爆発を起こすのではないかという情報があり、ざわつきました。

出典:NHK
2019年1月のベテルギウスを比較して、12月は非常に暗くなってたからなのです。
明るさが4割減していたのです。
ベテルギウスは元々、明るさが変化するのは観測されてわかっていたのですが、ここ100年の間でここまで明るさが減ったことはないということ。
1987年、地球からの距離16万光年という近さで大マゼラン雲で超新星爆発が起こり、肉眼で観測できました。

出典:NHK
そのこともあり、ベテルギウスは640光年と(天文学的には)、より超近距離なので、ざわついたのです。
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東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構のシミュレーション結果の映像
星の色は赤から青へと変わります。

出典:NHK
爆発から3時間後には明るさはさらに増し続け、満月の約100倍にも達するのです。
昼間でもはっきり見える程で、この状態が約3ヶ月続きます。

出典:NHK
星の周りを漂うガスが輝きはじめます。

出典:NHK
4ヶ月ほど経つと、温度が下がり中心部は青からオレンジへと変化。

出典:NHK
その後も温度は下がり続け、赤く、暗くなっていき、4年後にベテルギウスが肉眼で見えなくなるという、東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構のシミュレーション結果です。
映像にしたものは下の動画で見てみてください。
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残念ことに、ベテルギウスの超新星爆発は50~100万年以内

出典:NHK
ベテルギウスは2020年2月10日(この時1.6等)以降明るさが増してきて4月には、暗くなりはじめた2019年11月より明るくなっているのです。
そこで、超新星の専門家である東北大学の田中雅臣准教授に話を。
光量が変化した明確な理由はわかっていないのですが、星の表面から少し物が吹き出して星の一部を隠してしまったのでは、星自体の光は変わってないかもしれないということです。
ベテルギウスの超新星爆発は天文学学者の中ではおよそ50~100万年以内だろうと考えられているということで、残念ながら生きている間に見れる可能性は低いということです。
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最後に
質量が大きい重たい星はより多くの燃料を使うので早く一生を終えてしまうことはわかっています。

出典:NHK
ベテルギウスは太陽に比べるととても大きく、太陽系の太陽から木星までぐらいの大きさのため、ざっくり50~100万年のどこかで爆発するということなのです。
ベテルギウスは見れないかもしれないですが、赤色超巨星は天の川銀河に多く存在しており、100年に1回ぐらいにどれかは超新星爆発を起こす可能性はあるということです。天の川銀河での超新星爆発を見る望みは残ってるということで、その情報が出るのを待ちましょう。
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