2019年6月14日(金)、「チコちゃんに叱られる!」で”なぜ飛行機は白い?”というチコちゃんの質問に岡村さんが正解を答えました。
チコちゃんが「飛行機が白いのはお得だから~」と。
世界の飛行機の約9割が白いと言われており、成田空港に乗り入れてる99社のうち86社が白い飛行機なのです。
世界の空の法律を研究する日本大学危機管理学部工藤聡一教授の元を訪れて、その詳しい内容の説明受けました。
どうしてか
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目次
飛行機はなぜ白が多い?
飛行機にペイントが必要な理由
ジェット機が登場する以前、迷彩が必要な軍用機以外は金属むき出しのものが多かったのですが、ジェット機は高度10,000m以上まで上がるので、強い日差しを受けたり、チリがぶつかったりと、機体が金属疲労を起こしやすいことが。
そこで、機体保護のためペイントをするようになったのです。
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白色の機体が多いの理由
塗料コスト
一番多く出回る色のがコスト安なのです。
1ガロンあたりの塗料の値段は白が約2万円で色付きが約2万3,000円です。
さらに、機体のペイントをする場合、発色をよくするために白を塗ってから別の色を重ね塗りするのです。
ですので、大型機1機に使う塗料は約570リットル(=150ガロン)なので、白い塗料だけで約300万円、さらにその上に赤の塗料を重ねると別途345万円で、合計645万円ものコストがかかるのです。
白の方が圧倒的にお得なのです。
重ね塗りで機体の重さが250kgアップ
白い塗料で約250kg、重ね塗りでさらにもう250kg重くなると、燃料費が余分にかかってしまうのです。
例えば、東京からロンドンまでの約1万kmで約5万5千円余分にかかる計算になるのです。
燃費の面でも白だけがお得なのです。
しかも、250kgの重さの差を荷物も含め大人3人分と考えた時、仮にその大人3人の乗客を余分に乗せることができたら、いつも満席のロンドン便片道10万円なので、航空会社にとって3人で30万円お得で、1日3便だと1日当たり90万円、1年で3億2,850万円お得なんです。
白は太陽光を反射するので
余分な冷房コストがかからないでお得
サビが出た時
白は目立ちやすいので、サビやオイル漏れなど機体の異常に気付きやすいという整備面でのメリットがあります
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最後に
何かとお得な白いペイントが航空業界のスタンダードになり、いつの間にか白い飛行機ほとんどを占めるようになったのです。
あれ?黒い飛行機が?
スターフライヤーは新規参入ということで、他社との差別化を図るためにインパクト、カッコよさを重視して黒い機体を採用したのです。
実は数年前から重ね塗りが必要ない塗料も開発され、白以外の飛行機も近年増加傾向にあるということらしいです。
ちなみに、人工衛星や惑星探査機の色もほぼ金色か銀色か黒らしい。人工衛星や惑星探査機の場合はお得というより、断熱材を巻かなくてはいけなく、その材質が決まってるからだそうですよ。
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