世界の竜巻の8割を占める北米グレートプレーンズで激烈竜巻、そして稀有の同時多発竜巻に遭遇!

スーパーセル

2020年7月20日のNHK BS「体感!グレートネイチャーSP」は”驚異の大気循環”ということで、風の絶景に注目し不可思議な風の姿を追い求め世界6ヶ所を訪ねていました。

風の絶景6ヶ所

出典:NHK

驚異の大気循環?、風の絶景?

宮崎駿監督作品の「風の谷のナウシカ」のような世界なのでしょうか?

大気は、風は人間にとって脅威にもなり絶景にもなるということを放送されていました。

この記事ではまず、1ヶ所目、世界有数の竜巻発生地帯で巨大な積乱雲が多数の竜巻を生み出す地域、北米大陸のグレートプレーンズ(Great Plains)と呼ばれる大平原地帯の竜巻を紹介します。

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「体感!グレートネイチャー」の巨大竜巻、同時多発竜巻映像がすさまじい

竜巻多発地帯、アメリカ中央部に広がるグレートプレーンズ

北風と南風がぶつかるところ

出典:NHK

ここでは5月、山からの北風と海からの南風が出会うことで驚異の自然現象が生み出されています。

アメリカ中央部に広がるグレートプレーンズ。北西はロッキー山脈、南はメキシコ湾に挟まれた大草原地帯です。

地球で最も危険な自然現象の1つ。竜巻。ここはその多発地帯。トルネードアレイ。

世界で起こる竜巻の実に8割がここで発生しているのです。

そのトルネードアレイの竜巻の凄まじたるや、

風速毎秒69mの竜巻の映像

出典:NHK

風速は毎秒69mもあることがあり、

トルネードで牛が舞う

出典:NHK

牛が飛ばされて、舞っているレベル。

この激烈な竜巻はどのようにして生まれるのでしょうか?

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グレートプレーンズの激烈な竜巻の発生メカニズム

巨大積乱雲の発生

番組スタッフ、オクラホマ大学、竜巻研究の第一人者ハワード・ブルースタイン教授に竜巻の発生現場に案内してもらいました。

レーザー搭載の観測車

出典:NHK

では、竜巻はいつどこに現れるのでしょうか?
それを探るために用意されたのはレーザー搭載の観測車。
雲に電波を照射して竜巻の発生を予測します。

近くで竜巻の元となる積乱雲が発生していました。
教授「データによるとかなり広範囲が嵐に覆われそうだ」

2時間程走り、レーダー車が留まりました。

小さな雲のかけらがたくさん

出典:NHK

教授「小さな雲のかけらがたくさん出てきた」「いいね、大きくなっている」

積乱雲を生み出す風。それは春の終わり、5月にやってきます。

この季節、気温は30℃ほど。メキシコ湾から温かく湿った季節風が広大な平原へと吹き寄せます。

メキシコ湾からの季節風はロッキー山脈からの寒気の影響で上昇

出典:NHK

南からの温かい風は北方ロッキー山脈から流れ込んでくる寒気と出会います。

巨大な積乱雲が発生

出典:NHK

すると冷たい山からの空気は沈み込み、温かく湿った海の空気が上昇。竜巻を生み出す巨大な積乱雲が発生するのです。

その後、2つの風が出会い、雲を作りはじめました。

激しい上昇気流

出典:NHK

激しい上昇気流が積乱雲を成長させていきます。

真上に竜巻が生まれるかも

出典:NHK

教授「雲がどんどん成長している」「真上に竜巻が生まれるかもしれない」

その後、風は雲を円盤のような形に変えていきました。

スーパーセルになった

出典:NHK

教授「スーパーセルになった」

スーパーセルとは巨大な積乱雲。回転しながら数時間成長を続けます。

スーパーセルから発生する竜巻のメカニズム

このスーパーセルから発生する竜巻の仕組みをブルースタイン教授は,

スーパーセル内の気流の上昇下降

出典:NHK

スーパーセルの中で気流は渦を巻きながら昇り、成層圏に達すると勢いよく下降していきます。

雲の下部に無数の渦が発生

出典:NHK

この時、雲の下部に無数の渦が発生。これが上昇気流の渦とつながり巨大竜巻を発生させると考えてます。

ちなみに、上昇していた気流が成層圏で勢いよく下降していく仕組みは、以前アップした「雲の正体は水蒸気?湯気とは違う?なぜ雲から雨や雪が降るの?」の”雨や雪などが降る仕組み”で説明していますので、よろしければそちらをご一読ください。

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竜巻の同時多発の発生のめずらしい映像

近年、ある特殊な竜巻が注目を集めています。

教授「竜巻の同時多発だ」「1つの渦が多数の竜巻を生み出し続ける現象だ」「2016年に13もの竜巻が発生した」

竜巻の同時多発

出典:NHK

上の画像が竜巻の同時多発。

2つの同時多発竜巻

出典:NHK

次々と竜巻が発生するため、被害は広範囲に及びます。

一説には、地球温暖化の影響にて引き起こされると言う竜巻の同時多発。

その研究はまだはじまったばかり、出会うのは極めて難しい現象とされています。

竜巻を撮影すること20年のリード・ティマ―さんは”ストームチェイサー(嵐を追う男)”と呼ばれ命がけの映像は多くの人々を魅了している方ですが、

同時多発の竜巻はめったに見られない

出典:NHK

そのティマ―さんも「20年のストームチェイスの人生で数回しか出会ってない」ということでした。

だが、5月の終わり、竜巻の同時多発が起こりそうな気象条件が整いました。

そこで、番組はその非常に珍しい同時多発竜巻に遭遇したのです。

ティマ―さん「今日は寒暖差の大きい風がぶつかり、今シーズンで最も水蒸気が多い」「複数の竜巻が現れるかもしれない」

5月終わりのトルネードアレイでの風の動き

出典:NHK

この日のアメリカを流れる風の動きです。
トルネードアレイで南のメキシコ湾から来る温かい風が北からの冷たい風にぶつかっています。
近くに大きな積乱雲らしきものが。

走ること2時間。ひと際成長したスーパーセルに遭遇しました。

 

↑以下の一連の映像は上の動画で見ることができます。

幅はなんと30km!巨大なスーパーセルです。

ティマ―さんが雲の様子の変化に気付きました。「今すぐ東に向かうぞ」

40km幅のスーパーセル

出典:NHK

この時の雲を捕らえた衛星画像。スーパーセルの幅は40kmに。短時間で10kmも巨大化しています。

ティマ―さんは長年の感からこの南東側に竜巻が起きると感じていたのです。

ティマ―さん「我々は竜巻警報のど真ん中にいる!」

2ヶ所から土ぼこりが上がっている

出典:NHK

その時でした。2ヶ所から土ぼこりが上がっていました。スーパーセルから風の渦が下りてきているようです。

2つの竜巻

出典:NHK

そして、同時に2つの竜巻が。

二重構造のめずらしい竜巻

出典:NHK

右側の竜巻の中にはさらに竜巻がもう1つ。二重構造のめずらしい竜巻です。

この日、2つの風に引き起こされた竜巻は15を数えました。

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最後に

ストームチェイサー。

以前TBSの番組で大好きだった「クレージージャーニー」でストームチェイサーの青木豊さんが紹介された放送を思い出しましたが、日本の嵐なんて比較にならないグレートプレーンズ(Great Plains)の竜巻の恐ろしさを感じました

しかし、外野のわたしたちは「なぜこんな危険なところに住んでいるのか?」と思いますが、おそらく、危険以上に自分たちの暮らしにプラスになる何かを選んで済まれてるのでしょうね。
日本でも弥生時代になると米作のために平野部に住むようになります。米で豊かな生活が保証されるようになりますが、津波の危険性より明日の豊かな生活を選んでいきます。そして、わたしたちは今はそこに住んでいるのでから同じですね。

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1970年長崎県五島生まれ 現在、家族は妻、息子の2人 品川区在住、品川区勤務 好きな作家:池井戸潤、伊坂幸太郎、真山仁 好きなドラマ:救命病棟24時、医龍 好きな映画:グローリー 好きな女優:石田ゆり子、イングリッド・バーグマン 好きなスニーカーメーカー:PATRICK